生きてるだけでゼイタクです ~1/365のひとりごと~

生きてるだけでゼイタクです ~1/365のひとりごと~

2024年04月11日
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カテゴリ: 死別しての12か月



薬も効いて落ち着いて過ごしていた時期。

季節は秋から冬へと向かい出していた。

洋服も衣替えをし始めていた。

この頃になると、龍の巣の中にいるような気持ちが少しずつ落ち着いてきて
雲の切れ間から明るい光を感じるような
そんな感覚を覚えていた

不安や恐怖の原因はなんだろう

そんなことを考えるようになっていた



それは

夫の死ではない


それは、夫の息子たち

相続問題



財産と呼べるほどの財産でもなく
ほんのちょっとの甘い砂糖水に群がるアリのような行動

許せなかった

そして、そのことに対して何の対処もしなかった旦那への怒りも収まらなかった

私をここまで苦しめたのは紛れもなく
この相続問題

仕事を辞めたうえ、家を失い、行く所を失うという恐怖



そう思った、何度も

でも納得がいかなかった

どうしても許せなかった

旦那も

その息子共も



なぜここまで苦しいのだろう

でも、どんなに怒り狂っても

やらねばいけないこと

自分が何とかしなくてはいけないこと

逃げるわけにはいかない

時折襲ってくる不安を抱えながら

薬を飲み、自分を落ち着かせていた

いつかはこの地獄が本当に終わる日がくる

そう信じるしかなかった







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Last updated  2024年04月11日 08時00分10秒
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