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大体今まで、いくら学校の試験や提出物があるからと言ってもスル～して話し続けていたジャイアンリンダ。今回は部屋のドアをきっちり閉めて彼女を完全シャットアウトした。お蔭でしっかり勉強できたさ。どーやら夫が彼女に釘を刺してくれていたみたい。

んで毎回のお約束で、感謝祭の食事の後は世界中を旅行していた時に集めたお土産（ガラクタ）のお披露目が始まる。

フィリピンの木でできたサラダボール。
インドの木の衝立。
デンマークの木のキャンドルスタンド。
香港の何か。
日本の何か。
どこかのクリスタルグラス。
ドイツのビールジョッキ。
それからそれから...

まぁ、すべて道端の土産屋で買った物ばかり。
正にトラベルハイで浮かれポンチになって買い集めた物ばかり。日本人の私から見ると、ぜぇったい手を出さないようなアジアのガラクタ。が、彼らは価値があると思っているらしい。まるでペンギン村にいる火星人（？）の大魔王様くらい価値観がずれている。

これらを二人の子供（夫と妹のスーザン）に相続させるべく後生大事に持っている。勘弁してくれぇ
が、ここ数年リンダの言動が変わってきた。

リ「これらはね、２人の孫にあげるんだから」　そうだっ!!! それでいいんだっ!!! オレらはガラクタはいらん

私「そーよねぇ～。私達子供いないしぃ、次に渡す人がいないじゃない。姪達が受け取って代々受け継ぐのがいいと思うワァ～（ガラクタを）」間違いなく姪達はいらんと言うに違いないが、ぜぇったい考えを変えるなよ

なぜ考えが変わったか？そりゃぁ、長年ずぅっと私の甥達に対抗心を持っていたリンダだが、大学でリンダの孫達が負けたと悟ったらしい（人生それぞれなんで勝ち負けはないが、彼女は何でも競争したがる）by 夫。　まぁ、私も彼女達の専攻を聞いた時は、とってもレア（聞いたこともない）でこりゃぁ就職先ねぇなと思ったもん。

彼女の孫達が大学に入るまではイロイロと甥達のことを聞いていたが、その後ぱったりと聞くことがなくなった。時にはわざわざＴＥＬまでして来て聞いていたのに。
アンタ、行きたい大学やなりたい職業を決めて叱咤激励をされながら小中高を過ごした日本人の子と、激励しか受けず家族で将来の話し合いもしないで、その時が楽しけりゃイイと過ごしてきたアメリカのアンタの孫と比べちゃいかんよ。

ディズニーワールドの一部を借り切ってバースデーパーティーをしたんやろ？ほぼ義務教育の高校の卒業式で打ち上げ花火の余興があったんやろ？日本の甥達は経験したこともないやろ？うちの孫はすごいんやでって自慢してたじゃん。楽しい時もあったよね？それでええやん。

－こんな親子を見るたび、私はいつも思う。親が子供にブランド物の服だの、豪華なパーチーだの、旅行だのに大枚をはたく。肝心な教育はおざなり（っつーか、こんな親は教育の意味もわかんないか）。時は経ち、10年後、30年後、子供達はガキの頃の写真を見ながら思うだろう。オレらの人生ってガキの頃がピークだったなと。自力でブランド物を買う経済力もなく、昔を懐かしがる大人がそこにいるんだろーと－

で、去年まではガラクタが孫達に行く話だった。今年は彼女の遺産が孫達に行く話になる。
リ「私の遺産はねぇ、ぜぇんぶ孫達に行くんだから」

私「うん、それでええんでない？でもそれが私に何のカンケーがあるの？」

リンダ黙る。もう比べるのもしゃべるのもやめなよ。
この会話全部夫のいないところで繰り広げられる。プリティプリティボーイには、彼女のミーンな面を見せたくないらしい。ってわかってやってるってか？

つづく