2012年06月03日
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Progressive Rock
プログレッシブ・ロック
を聴いてみましょう!

【番外編】
『欄外曲集』




選考から外した曲、聞き捨てなら無い曲、ありえない曲 

などをお聴き頂きたいと思います



△▼ △▼ △▼
Focus - Hocus Pocus (1973)​
フォーカス - 悪魔の呪文

収録アルバム『ムーヴィング・ウェイヴズ』
Focus - TopPop 1974 6
Focus​
(Wikimedia)


フォーカスは『ビーナス』の大ヒットで有名な
ショッキング・ブルー に次ぐ オランダ出身で成功したバンドで

ギターの ヤン・アッカーマン
当時 エリック・クラプトン と人気を二分した程で

非常に卓越した技術を持つ キーボード、フルート、ボーカルの
にテイス・ヴァン・レールなど

実力者揃いのバンドでした

本曲はヨーデルとハードロックを掛け合わせるという
かつて無いユニークなアプローチの曲なのですが

私の中では プログレ としてはこれはもう・・・
『アウト』な曲ですw


どうアウトなのかは、キーボードが・・・
もう演奏する前から顔つきが怪しいのですがw

テレビでオンエアしていいのか と思う様な
ハイテンションでキレッキレな演奏を披露し

それを立ち上がって拍手するアメリカのオーディエンスも
本当に音楽性を理解して拍手しているのか

単にサーカスの様な卓越した演奏を見て驚いたダケなのか
何とも信じられない様な異常空間を観た様なパフォーマンスで


ともあれ プログレとは範疇外の演奏ではありました・・・w


△▼ △▼ △▼
井上大輔 - ビギニング (1982​

映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』より 挿入歌

収録アルバム『機動戦士ガンダム 劇場版総音楽集』​

Sunrise Over the South Pacific Ocean
(Wikimedia)


さて、
今尚人気の衰える事の無いファースト・ガンダムの映画第三作目挿入歌
幻想的で耽美的拡がりを見せる非常にスケールの大きい曲として
話題になった 『ビギニング』 です

現在も新作が次々と発表され
バンダイ最大のヒット商品のガンプラ人気も衰える事を知らず

当時は少年だったガンダムファンも大人となり
今や家族を持つ身だとしても 未だその熱は覚める事は無く

今では子供達と一緒にガンプラを作る
まさにガンダムと共に歩んだ人生を送っていらっしゃる方も
少なく無いと思います

それがプログレと何の関係があるのでしょうか・・・
答えは次の曲にあります・・・


King Crimson - Lizard (Prince Rupert Awakes) (1970)​

キング・クリムゾン - リザード (ルーパート王子のめざめ)

収録アルバム『リザード』
Jon Anderson with ukulele 2
Jon Anderson​
(Wikimedia)


・・・聴いてのとおり
『ビギニング』 はクリムゾンの 『リザード』 そのまま です・・・
初見のガンダムファンの方には衝撃も大きいかと思われます

当然、クリムゾンに何の許可も得ておりません

本曲は


の様な、
パートが分かれた23分もの大作になっており

問題の曲は出だしの『Prince Rupert  Awakes』というサブタイトルが付いた
4分33秒の歌物で

それが終わりますと壮大なインストパートが始まりますので
適当なところで動画を終了して頂ければと思いますが

そのインストパート自体のメロディーやアレンジも
なにやらガンダムのBGMに出てきてもおかしくない様な造りという

二重の意味で、曰く付きなナンバーとなっておりますので
ぜひ、最後まで聴かれる事をオススメいたしますw


当時のロック・ファン なら皆知っている事でしたが
あえて、口にする者は居なかった様です

まあ、私を含め、
皆ガンダムを愛していたからなのででしょうかw(多分)


当時の日本のロックはまだ黎明期にあり
そのバンドの演奏が海外のバンドの音楽に似ていれば
それで成り立つ様な状況にありました

海外のバンドの曲を参考に曲を作る者もいれば
そのまま 引用する方も多々居た訳です

故、 井上大輔 氏はそんな グレー・ゾーン にあった日本の音楽界に
長い間身を置いていた為か

その後もピンク・フロイドの『狂ったダイヤモンド』などの楽曲を元に
曲を書くなどしていた様です

井上大輔氏に限らず 日本中の音楽界が 未だそのような中にあった時代でした

それに関しては後日『日本のプログレッシブ・ロック』の特集の中ででも
解説したいと思います


因みに、クリムゾンのリザードを唄っているのは
本曲のボーカルの為ゲストとして参加した
イエスの ジョン・アンダーソン でした


△▼ △▼ △▼
​​ ELP - CaliforniaJam (1974) ​​

エマーソン・レイク&パーマー - キース・エマーソン ピアノ・ソロ抜粋

収録アルバム『ゼン&ナウ』
Emerson, Lake & Palmer 04
Keith Emerson
(Wikimedia)


キング・クリムゾンのボーカル、ベース、の グレッグ・レイク
ナイスのキーボディストで 以前特集した キース・エマーソン と組んで
アトミック・ルースターのドラマー、 カール・パーマー を加えて
鳴り物入りで結成した伝説的バンドです

・・・これは誰かが作ったギミックではなく、本当に、エマーソンがライブで
74年カリフォルニア・ジャム 40万人の観客の前で披露した

頭のネジが盛大に緩んだとしか思えない
ド派手なパフォーマンス(???)です・・・

キーボードにナイフを突き刺して演奏する
衝撃的パフォーマンスで出て来たエマーソンらしい

ある意味想定の範囲内なライブパフォーマンスではありましたが
完全にアウトな演奏でしたw


エマーソンは後に『あれは失敗だった・・・』と回顧していますが
本人の目が回った以外は ピアノを見事弾き切り
40万人の観客を沸かせ(爆笑させ)実に見事に成功させた様に思えます


後日、エマーソンのド派手な曲芸に嫉妬心を燃やした
ドラムの カール・パーマー は 俺も回りたいと要求し

アイツが縦ならオレは横だと
ドラムを横にグルグル回転させながら 嬉々としてドラム・ソロを演奏した
といいます

エマーソンより自分の待遇が足りないと
事あるごとにバンドに不協和音を立てるパーマーでしたが

どうやら緩んだ頭のネジの数はパーマーの方が
一本ばかり上だったという事でしたw


△▼ △▼ △▼

というわけで本日は番外編をお送りしました
お楽しみいただけましたでしょうか?


さて 次回は一体 何が 更新されるでしょうか ごきげんよう。






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最終更新日  2021年07月12日 02時02分08秒
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