アニメレビュー『氷菓』第3回[5話-6話]人が死なない青春ミステリー

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2012年09月27日

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カテゴリ：アニメ - 氷菓

アニメレビュー
氷菓 HYOUKA
人が死なない『青春ミステリー』第3回
第5話-6話

TVアニメーション 2012年 4月～9月放送全22話

原作・構成協力 - 米澤穂信
監督 - 武本康弘
アニメーション制作 - 京都アニメーション

■ 連載目次 ■
第1回
第1話「伝統ある古典部の再生」
原作【氷菓】第1回 &【遠回りする繭】
第2話「名誉ある古典部」
原作【氷菓】第2回
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第2回
第3話「事情ある古典部の末裔」
原作【氷菓】第3回
第4話「栄光ある古典部の昔日」
原作【氷菓】第4回
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第3回
第5話「歴史ある古典部の真実」
原作【氷菓】第5回(解決編)
第6話「大罪を犯す」
原作【遠回りする雛】短編
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第4回
第7話「正体見たり」
原作【遠回りする繭】短編
第8話「試写会に行こう!」
原作【愚者のエンドロール】第1回
第9話「古丘廃村殺人事件」
原作【愚者のエンドロール】第2回
第10話「万人の死角」
原作【愚者のエンドロール】第3回
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第5回
第11話「愚者のエンドロール」
原作【愚者のエンドロール】第4回 (解決編)
第12話「限りなく積まれた例のあれ」
原作【クドリャフカの順番】第1回
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第6回
第13話「夕べには骸に」
原作【クドリャフカの順番】第2回
第14話「ワイルド･ファイア」
原作【クドリャフカの順番】第3回
第15話「十文字事件」
原作【クドリャフカの順番】第4回
第16話「最後の標的」
原作【クドリャフカの順番】第5回
第17話「クドリャフカの順番」
原作【クドリャフカの順番】第6回 (解決編)
第18話「連峰は晴れているか」
【単行本未収録】短編
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第7回
第19話「心あたりのある者は」
原作【遠まわりする雛】短編
第20話「あきましておめでとう」
原作【遠まわりする雛】短編
第21話「手作りチョコレート事件」
原作【遠まわりする雛】短編
第22話「遠まわりする雛」最終回
原作【遠まわりする雛】短編

第11.5話「持つべきものは」OVA作品
2013年1月13日発売コミック版『氷菓』3巻
限定版付録 Blu-ray Disc用オリジナル作品
TV未放送、レンタルDVD未収録
【販売用Blue-ray BOX収録】

さて
日常の中に潜む不思議を解明するミステリーシリーズ『氷菓』をご紹介する
今回は第3回

米澤穂信 の推理小説 『古典部シリーズ』 が原作で
北村薫 のミステリーを始めとする殺人を扱わない日常の謎を解明するジャンルは
『青春ミステリー』 　と呼ばれています。

日常の出来事に重きを置いた内容で

日々気に留めることもない 日常の謎 と　その裏に潜む真理を解き明かして行く
身近な場所での新たな出逢いと発見に驚き

可愛らしいキャラクターに目を取られていると、瞬く間に足をすくわれる様な

この絵柄だからこそ浮かび上がって来る
人の行動の裏の闇をも描き出すシリーズです。

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■□
今回は、主人公折木奉太郎が
資料と手がかりのみで大胆な推理を展開して行く謎解きが見所となります

又、千反田えると奉太郎との関係に変化が現れる重要な回でもあります

えるの長年の悲願だった
叔父関谷純に何があったのかが明らかとなり

近年世界的にも全体主義的と揶揄されがちな日本の体質と
現代のイジメ問題にも通じる
個人が多数によって尊厳を害される様が描き出され

日々集団の中で生きる私達に巨大な命題を叩き付け、
近年の実写のドラマの中には見られ無くなった

アニメとは思えない
製作者の骨のある気概を感じられる回となりました

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『氷菓』DVD第3巻　内容
第5話「歴史ある古典部の真実」
原作【氷菓】第5回 (解決編)

えるの叔父関谷純の退学の謎を解いた奉太郎は更に
45年前の「かんや祭」の運動に隠された真実を暴き出します

学園祭潰しを策する学園側と抗った学祭の英雄譚の真実と
幼少のえるが叔父の前で流した涙の意味が一本の糸で繋がり

文芸部の文集がなぜ『氷菓』と名付けられたのか
すべての謎が明らかとなります

第6話「大罪を犯す」
原作【遠回りする繭】短編

今回は 授業中数学教師が怒り出した理由 　の謎を解きます

数学の時間、問題を答えられない生徒達に業を煮やして怒り心頭の教師に
千反田えるは教わっていない範囲の為答えられないと抗議し
教師の怒りを沈めます

なぜ数学教師がこの様な思い違いをしたのかを解き明かす事を通して

千反田えるが何に怒り何に喜ぶのかに関心を持ち始める
折木奉太郎の心境の変化が描かれます

(つづく)

続きはこちら＞＞第4回

【前回まで】第1回第2回