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babiru_22

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December 19, 2009
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カテゴリ: 今日の一冊

きりこについて

 自分がぶすだなどと思ってもみなかったきりこだが、ある事件がきっかけで引きこもるようになってしまう。賢くて、人の言葉がわかる黒猫「ラムセス2世」に励まされ、外に出る決心をするが…。

 きりこは、ぶすな女の子。だけど両親にとても可愛がられて育ったため、自分がぶすだなんて思ってもみなかった。ある日きりこは、体育館の裏で小さな黒猫を見つける。「ラムセス2世」と名付けられた猫は、たいへん賢い猫で、しだいに人間の言葉を覚えていった。きりこが小学5年生のとき、ラムセス2世に手伝ってもらい、大好きなこうた君にラブレターを書く。だけど、こうた君はクラス全員の前で「やめてくれや、あんなぶす」と冷たい一言。その出来事がきっかけで、きりこはみんなに疎まれるようになる。食べることもやめ、学校にも行かず、ほとんど寝て過ごす毎日。そんなきりこに、ラムセス2世は、猫の基準では、きりこがどれだけすばらしいかを話して聞かせる。そして、きりこは引きこもることをやめ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために……。

 物語は、ブスなきりこと、人間の言葉(いかも関西弁)をしゃべる猫のラムセス2世との話で、コンプレックスや他人の視線についてを取り入れた作品。猫がしゃべる物語ですから、現代版の『吾輩は猫である』というような感じでもありましたが、ユーモラスに描こうとしすぎな部分があり、折角の重いテーマが活かしきれていない印象を受けました。

【満足度】 ★★★





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Last updated  December 19, 2009 12:53:02 AM
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ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…
とおりすがり@ Re:昨日の出来事(4/20)(04/21) 逮捕は刑罰の一種ではない。刑罰の意味で…

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