2006年09月13日
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ここ半年程、心が随分と安定していた。何年もの付き合いのある友人や家族、知り合いなどと話をするたびに「ともちゃん成長したね」と言われるようになった。自分のことで泣かなくなった。最近いつも笑っていた。 別に全てが上手くいっているわけではなかった。けれども上手くいっていないという事実が、自分の全てを覆うこともなかった。 言うなればバランスが良かった。妙に均衡の取れた毎日だった。 今日、久々に泣いた。込み上げてくる不安と混乱。そんな類の涙を、久々に流した。「死にたい」というあの懐かしい言葉も、口をついて出た。 恋人のあの人が、嫌いでたまらない。だけどそれ以上に好きでたまらない。 彼について誰かに話すとき、いつも言い訳みたいになる。「でもいい人なんだよ」という言葉を、思えばいつも付け足している。 彼ほどわがままで、自己中心的で、タチの悪い人間に私は出会ったことがない。私自身、自他共に認めるわがままで、自己中心的で、タチの悪い人間である。しかし彼はそれ以上にそうなのだ。 彼と関わっていると、本当に疲れる。なぜ私がいつも、彼に対して申し訳なさそうにしていなければならないのだ。働けって頼んでないのに、養ってもらってるわけでもないのに、私だって疲れてるのに、なぜ彼の仕事での疲労を第一に考えるのが私たちの前提なんだ。 彼が自他共に認める気遣いのできる人間?は?どこがだよ?私はあなたほど気遣いのできない人間を今までに知らない。 彼は、自分の不快感をすぐに口に出す。「俺、仕事以外のプライベートで嫌な思いしたくないんだよ」。よく言うわ。「嫌な思い」の根源はお前だろうが。お前が私に不快感を与えて、私に我慢をさせて、我慢しきれなくなった思いを私は顔に出しているだけだ。 自分の不快感ばかり主張するあなたは、おそらく他人に一ミリも嫌な思いをさせていないと思っているんだろうね。いや、それ以前にそういうことを考える部分が欠如しているのだろう。 まず、話にならない。互いの不快感を解決するための話を、彼はこの上なく嫌う。比喩ではなくて、本当に話にならないのである。 これは彼と付き合い始めた当初から感じていたことなのだけど、彼と一緒にいると時々、DVを受けているような気持ちになる。もちろん、彼から暴力を振るわれたことはない。だけど、とんでもない精神的な圧力に押さえられている。いつまでも彼が「上」、そして私が「下」という関係。 車で迎えに来てくれる、車のドアの開閉をしてくれる、言葉で私を立ててくれる等、まさに「レディーファースト」というか、彼はそういうことのできる人であった。そしておそらくそういうことができるので、彼は「気遣いのできる男」と自称していたのだろう。気遣いができると自称することで、それ以上の気遣いを相手に負わせるということは気付いていないようであったが。だけどまぁそういう類の細かい気遣いというか、私は彼の「気遣い」とやらをマナーの領域だと思っているのだけど、そんなことは確かにできていた。それゆえに、表面上では上下関係など見えてこず、私たちはただ仲の良い恋人同士だった。 しかし核というか軸というか根本的な部分で、確実な上下関係があった。口で言わずとも、「付き合ってやっている」という彼の感覚、決して抵抗を許さぬ、まるで首を絞められるような強い圧力が、喧嘩(というか彼が不快感を訴え、私がそれに口答えするとき)のたびにいつも伝わってきた。 初めは、自分を責めた。あぁ彼にこんなに申し訳ないことをしてしまったんだなぁとか私が幼かったんだなぁといった具合に私自身が反省し、「ごめんなさい」という言葉を発した。しかし「喧嘩」が繰り返されるとともに、ある一つの事実がはっきりと見えてきた。 私は、絶対に悪くないのである。当然の主張と疑問をぶつけているだけだ。その蟻のような小さな声を、彼は象の足で潰そうとする。次第に私は、架空の象の足への恐怖、倦怠、煩わしさから心にもない「ごめんなさい」を発するようになった。 「喧嘩」から見えた一つの事実とは、紛れもなく彼の弱さである。喧嘩の発端となる私の主張、疑問に、彼を責め立てる要素は一切ない。しかし私が一つでも本質を突くような主張、質問をすると、怒涛の勢いで彼は私を責める。 自分が悪いという立場が、ものすごく恐ろしいのだろう。幼少の頃いじめられていたと言っていたが、本当に頷ける。どうしようもなく保守的な彼に、同情心すら覚える。心が狭いとかひどい人だとかいう以前に、欠陥である。そして致命的なことに彼の心は硬直しており、事の施しようがない。 上に彼のことが好きでたまらないと書いたが、それは今から1週間程前に書いたもので、今は多分そんなふうに思っていない。書き換えるならば、「寂しくてたまらない」だ。スーパーカーの助手席、高級料理、巧みなセックス、芸人顔負けの面白さ等、彼には随分楽しませてもらったので、余計に寂しくてたまらない。そしてハードルが上がってしまった分、寂しさを紛らわすことであれ、恋人を作ることであれ、簡単ではなくなるだろう。 と、別れの雰囲気が漂っているが、まだ別れたわけではない。また例の喧嘩をし、冷戦のような状態にあるだけだ。以前にも何度かこのような状態になっては、プライドを捨てた私の謝罪で収まってきた。 だけど今回は、謝らないでおこうと思う。彼から連絡がきたら、私は安堵の末に今の自分の意志を放り出してしまいそうだが、もしずっと連絡がこなかったら、そのままにしておこうと思う。 どうせ別れるのなら、早いほうが引きずらなくていい。早いといっても、既に1年が経ってしまったのだが。





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最終更新日  2006年09月14日 04時45分44秒
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