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2011.08.18
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カテゴリ: 昆虫(カマキリ)


オオカマキリ褐色型の終齢幼虫 を掲載したので、ついでにハラビロカマキリ( Hierodula patellifera )の終齢幼虫も紹介することにした。但し、褐色型ではなく、普通の緑色型である。



ハラビロカマキリの幼虫(終齢)1


カラミンタ・ネペタに居たハラビロカマキリの終齢幼虫

お尻は殆ど180度曲がって、裏側が表になっている

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 実は、この個体、オオカマキリの幼虫を見つけるかなり以前から、カラミンタ・ネペタに棲み着いて居たのである。 オオカマキリ コカマキリ は放浪性が強いが、 ハラビロカマキリ は餌の良く来る所に定着する傾向がある。2週間以上も居て、1回脱皮して終齢に達し、数日経った所を写真に撮った。


ハラビロカマキリの幼虫(終齢)2


カラミンタの茎にぶら下がるハラビロカマキリの幼虫

移動時にはお尻を伸ばしている

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 ハラビロカマキリは、これまで何回も掲載してきた。幼虫も 初齢 2齢 を紹介しているが、3齢以降の幼虫は我が家の庭では余り見たことが無く、写真に撮る機会が無かった。通例としては、 デュランタ が咲く頃になると何処からともなく成虫がやって来るのである。


ハラビロカマキリの幼虫(終齢)3


幼虫でも顔は一人前(一匹前)のカマキリ

しかし、オオカマキリよりは柔和

「腕」はオオカマキリよりも太い

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 ハラビロカマキリ幼虫は、写真でお分かりの通り、お尻を上にピンと跳ね上げた格好をしているので、直ぐにそれと分かる。尤も、調べてみると、コカマキリの幼虫も若齢時にはお尻を少し上に曲げている様だが、ハラビロカマキリの場合は齢を増すにつれて、跳ね上がり方が段々顕著になるものと見える。


ハラビロカマキリの幼虫(終齢)4


ハラビロカマキリの「おにぎり顔」.単眼はやはり未発達

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 ハラビロカマキリ幼虫の顔写真を上に示した。やはりオオカマキリよりずっと表情が柔和である。私はこの丸味を帯びた顔を「おにぎり顔」と呼ぶことにしているが、読者諸氏は如何お感じであろうか。

 「単眼」は、色が薄くて些か分かり難いが、左右の触角の間少し上に3個ある。しかし、オオカマキリ幼虫の場合と同じく、やはりレンズの格好はして居らず、まだ、単眼の原基の段階にあるらしい。


ハラビロカマキリの幼虫(終齢)5


翅の原基(翅芽).動き回る時しかお尻を伸ばさないので

中々良い写真が撮れない.この程度で御勘弁を

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 翅の原基(翅芽)も撮ってみた。しかし、最初の写真の様に、ジッとして居る時は、お尻を上に巻いているので、背側から撮ることが出来ない。移動する時は、腹部を伸ばす。しかし、細いカラミンタの枝は、カマキリの移動に伴ってかなり揺れるし、他の枝が邪魔になったりして撮影の機会が中々訪れない。上の写真は斜めだが、翅芽が一応見えるので、この程度で御勘弁頂きたい(何しろ直射日光下で、しかも、ヤブカに襲われながらの撮影なので、出来るだけ早く切り上げたいのである)。

 当然、オオカマキリの翅芽とよく似ているが、後翅の先端は、オオカマキリ程尖っていない。


ハラビロカマキリの幼虫(終齢)6


横から見たハラビロカマキリの翅芽

オオカマキリとよく似ているが

比率として幅がかなり広い

(写真クリックで拡大表示)

(2011/08/11)

 後翅の形の違いは、横から見ると、もっとハッキリする。前翅の方も、横から見ると、オオカマキリよりかなり幅が広く(比率として)、成虫の形態を反映していることが分かる。

 このこのカマちゃん(我が家では、ハラビロカマキリは個体に拘わらず「カマちゃん」と呼ぶことにしている)が留まっているカラミンタは、庭の中でも、陽を最も長く強く受ける場所にある。そのせいか、酷暑になってからは余り虫も来ず、カマちゃんも何処かへ行ってしまった様である。

 尤も、御覧の様に植物と殆ど同じ色をしているので、何処かに潜んでいて、こちとらが気がつかないだけなのかも知れない。


 尚、ハラビロカマキリに関する他の記事に御関心の向きは、「 昆虫(カマキリ) 」と云うカテゴリーを設けてあるので、そちらを参照されたい。







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最終更新日  2011.08.18 13:19:36
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