イタリアワインと音楽の館

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yoda3

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Dec 3, 2006
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カテゴリ: ワイン

しかしその実体は複雑極まるものがあります。
産地はトスカーナ州のフィレンツエ県からシエーナ県に連なる一帯。

まずこの地理条件が問題なのです。フィレンツエとシエーナは昔戦争状態にあった為、いまだにどこかで相容れない感情をお互い持っています。
その為いまひとつ足並みが揃わないことが多く、消費者に大きな混乱をもたらしてきたのでした。

最近やっと統一の協会が出来、やれやれと思いつもやっぱり不参加の生産者もいくつかあり、けしてその将来は楽観視できないのが現状です。

次に使用葡萄の規格が数年毎に変化してきた事もキャンティのややこしさに輪をかけてきたのでした。

主要品種のサンジョベーゼは変わらぬものの補足用品種がころころと変わってきました。
数年前までは白ワイン用の葡萄を混醸することすら許可されていました。



そうしたなかで数十年に渡って常に安定した美味しさを保ってきたワインがあります。
それがルッフィーノ社の「キャンティ クラシコ リゼルヴァ ドゥカーレ」です。

サンジョベーゼ90%残りをコロリーノ、カナイオーロ、メルローが補います。
わずかに加えられたメルローがこのワインを親しみやすい味わいに仕立てているようです。

キャンティ クラシコは前述のキャンティの生産範囲よりさらに限定された地域で生産されます。
ガイオーレ イン キャンティ、グレーヴェ イン キャンティ、などの4つの村を中心にポッッジ ボンシなど5つの村の一部を含む計9村だけが「クラッシコ」を名乗れるのです。

私がこの「リゼルヴァ ドゥカーレ」を始めていただいたのは1980年の初めでした。     そのあまりの飲み心地の良さに驚いたことを覚えています。
その後幾度か機会あるごとに味わいましたが、これほど変わらないワインも珍しいと思いました。

いつしか私のキャンティワインを評価する為の座標軸になっていました。
この「リゼルヴァ ドゥカーレ」よりも深みや広がり、上品さを持ったキャンティ クラシコは確かに存在します。
けれどもいつ飲んでも美味しくヴィンテージに左右されないこのワインが私は大好きなのです。


お値段も¥2~3000の間であります。(ネット上です)

ただ私のようにこのワインの魅力にとりつかれた方が増えたのか、最近品切れることが時々あります。   私に1本回ってこないのは寂しいのですがその分また一人 このワインの美味しさに出会う人がいると思うとなんだか嬉しくなってしまうのです。





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Last updated  Dec 3, 2006 10:29:29 AM
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