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ある程度の年配になってしまえば、少々禿げたところでそう恥ずかしいとは思わないと
思う。
これが年若いのにそうなってしまったとなると、やはり気にもなるだろうし本人にとっても
深刻なことかも知れない。
このカツラだが、昔は確かに取って付けたようなそんな感じのする幼稚な技術だったが、
最近では本物ソックリなものが作られているそうだ。
従って、今では意外とカツラだったなどと見破られることの無いような自然に近いほどに
技術が発達したと言う。
それ故に、生涯に渡ってカツラを使って隠し通すことも可能になったと言う。
ところが、どうしてもその姿を白日のもとに晒さねばならない時があるそうだ。
即ち、そのベールを剥がされることになると言う可愛いそうな一瞬があるのだと言う。
これは、ある私の知り合いのお話しであった。
彼は、数年前ある市の公務員を定年退職をしたわけだが、その仕事の内容は死んだ人
を燃やす係りの人だった。
要するに、火葬場の番人をしていたわけである。
この方も、実は私がいつもお邪魔する例の健康ラウンド式の温泉場で知り合った人であ
る。
面白いことに、お酒を一滴も飲まない人でそれでいて冗談の好きな人である。
一年中 素面 で、頭が狂わないかといつも辺りの人達からからかわれている。
お酒で狂ったことは無いが、一度女に狂ったことがあると言って澄ましていた。
さて彼の話しであるが、カツラをして生涯を終わった人は必ず禿であったことがバレル日
は、この焼却されるときなそうである。
と言うのは、火葬場では火葬をする場合にはカツラを燃やすことを自粛しているなそうで
ある。
即ち人工毛の場合はその毛に、人毛の場合は人工皮膚の部分にそれぞれ塩化ビニー
ルが使用されている。
そのために、環境問題に配慮して焼却する前にこれらを剥がしてから焼却をするなそう
である。
要するに、環境破壊の原因となるダイオキシンの発生を防ぐ観点からなそうである。
「済みません、この方カツラはしておりませんでしたか?」と聞くと言うことは、中々遺族
に聞き出せないところがあるらしく本音とは裏腹に、確認しづらいケースが多いなそうであ
る。
本当は、火葬場としてはカツラを燃やすことは遠慮願いたいなそうである。
時には、 「お局カツラ」 と言うものもあるとのことである。
これは何も今始まったことではないらしく、既に1925年(大正14年)から「お局専用のカ
ツラ」があったのだと言う。
では、どう言う人がつけていたんだろうかと気になってしまった。
基本的には、女性専用の物だったらしい。
意外と若い女性で下の大事な所に毛が生えない(パイパン)と言う、 「お局(言葉を変え
て書いています)無毛症」
団体旅行などに行って、毛が無いことを知られたくないと言う理由で買い求めるなそうで
ある。
今では男性ホルモンが含有された軟膏を塗るとか、あるいは植毛するとかと言う方法も
あるらしい。
ポピュラーな方法として、「貼るカツラ」が結構愛用されているらしいのだ。
貼るカツラには、人毛が植えられて人工肌を肝心なところに貼るタイプと、人毛がネット
に植えられているタイプのものとがあるそうだ。
前者は3万円ぐらいで、後者は1万7、8000円前後だと言う。
肝心な所に毛が無いことは、意外と不清潔であるらしい。
どっちにしろ、焼却前に剥がさねばならないと言うとこれもまた楽しみな職業でもあるなと
思ってみた。
と言っても、7、80のばぁさんではガッカリするであろうが。
もっとも、大抵は若い女性がカツラをつけているのであろう。
年を取ってからは、何もこんな物を付けて生きねばならないこともあるまい。
ところで、この「毛無しお局」と 褥 を一緒にした場合には男性の方はどう感じるのだろう
か?
何となく多分、幼女ポルノめいて罪悪感を感じてしまいそうな気がした。
相手の女性に取っては、意外とモズ痒いような気がするのではないだろうか?
やはりこれは、あるべきにしてあった方がお互いにスッキリするのではなかろうかと勝手
に思った。
がしかし、最近ではむしろわざとパイパンにする女性が増えたと言う。
もっとも、アメリカでは60パーセントの女性がパイパンにしているなそうだ。
特に、若い女性に多いと言うことである。
自然界の逆を行く、芸能人に似た民族の違いに行き先の危うさを感じさせられる。
「何時にても 少女に帰れる 名器なり」 で、どこか羨ましいところもないでもないがやは
り自然体がいいのではないだろうか?