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空夢zoneさん
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himekyonさんカテゴリ
バン・ソコとチューバッタを先頭に進む一団がいた。
もちろんトットさんたちだ。
もっとも二人がいるとすぐに怪しまれるのでバッグに入れられてチューバッタの背中に担がれていた。
マルーク・ウシウォーカーとベン・ケイノービは倒した手下の制服を着こみ、バンたちの後に従っていた。
監房区域に入るドアは16桁のコードを入れなくてはならないのだが、それは現地で調達する計画だ。
バンを先頭に区域の前まで来ると通路の影に隠れてしばらく待った。
すると二人の手下が出てきて16桁のコードを入力して退出の手続きを行った。
それを見逃さずバンは近づき声を掛けた。
「ベーダ―がお前たちを呼んでくれと言ってたぞ。」
手下二人は怪訝な顔をして答えた。
「俺たちに?なぜ?俺たち何かしたかな?」
バンは両手を広げしらばくれた。
「さあな、俺に分かるもんか。お前たちの部屋で妙な物が見つかったとか言ってたぞ。」
それを聞いて二人は青ざめて見つめ合った。
これはバンのはったりで、海賊を生業とする手下どもは大抵何かをくすねて部屋に隠していることを知っていたのだ。
「ベーダ―の親友の俺がとりなしてやろうか?」
バンが思わせぶりに言うと二人はすぐに乗って来た。
「じゃあついて来な。」
当然二人は物陰に呼び出され、当然中に入るコードを奪われて、当然部屋で気絶することになった。
首尾よく監房区域に侵入した一行は監視管の前に進み出た。
トットさんに負けずデブの監視管がバンに詰問した。
「いくらベーダ―親分と馴染みといっても、ここに入るコードは知らせられていないはずだぞ。」
バンはニヤッと笑ってチューバッタに目配せした。
チューバッタは一声吠えると肩から袋を降ろすと、トットさんとジョンピーを引っ張り出して、テーブルの上に置いた。
「なんだこのデブの鳥は?確か今朝処刑されるはずじゃなかったか?」
デブの監視管がデブのトットさんを見て叫んだ。
「デブの鳥だと?おれはドバトのトットさんだ。お前にデブと言われる筋合いはねえ!」
トットさんも負けずに言い返した。
「お前達同じデブ同士で見苦しいぞ。」
バンが怒鳴ると、デブの二人はそろってバンに振り向いた。
その時チューバッタの強烈な一撃が監視管のみぞおちを捉え、あっさり気を失った。
肋骨の5、6本は折れたことを覚悟しないといけないだろう。
口論に注意を奪われた監視管の完全な不注意だ。
マルークはコンピューターで検索して、すぐにグーとタラ、オーウェン夫婦が囚われている部屋を見つけ出した。
「よし、ここは俺とチューイーが見張っておくから、鳥どもはベンの爺さん、夫婦はマルークが連れ出して来い。」
二組に分かれたチームは監房のそれぞれの通路に消えて行った。
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