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秘書を始めて、10年が近づいてまいりました。今までお仕えしたボスも、5人を超えまして。みなさまやはり、トップマネジメントというお立場にある素敵な、素晴らしい方ばかりでした。今でもどのボスが一番!ということはなく、尊敬する方々です。そんな私も、秘書として初体験。the ボス・結婚Σζ;´∇`)ぎゃああああああああこれは一大イベント。今までにないイベント。その前に私自身が未経験。(くすん)ご子息やお嬢様のご結婚には、立ち会ったことがあったけれど、本人がご結婚は、さすがに秘書生活で、初めての体験でした。そらもー気分は親。しかも割と新婦側の親並。入場ですでに涙。無事に式を終え、やっと安堵感。披露宴が始まる頃には、私もすっかり落ち着いて、美味しいお食事を、嬉々としてたいらげてました。ζ*´∇`)おいひぃζ*´∇`)しあわせねζ*´∇`)ふー「それではココで」ζ*´∇`)?「それではココで、 もも★いちご様に 新郎新婦から、 贈り物がございます。」 はひ?え、なになに?今、私を呼んだ?あたし呼ばれた?ヽξ*`ε´*)ノ食事中ーその時の私は、食事のブロッコリかなにかをハムスターばりに頬張って、誠にみっともない顔だった、そんな気がする。「どうしてもブーケを、 ももさんにということで」や ら れ た 。私は司会者の方に、うながされるがまま、呆然と中央へ歩いて、新婦からブーケを受け取った。「ももさん、 素敵な上司ですね」私は秘書で生きてきた。だからボスのお考えを、だいたいお察しできる。お察しできる、そんなボスにしか、出会ってないから。でもそれはボスもしかりで、私が考えることなんて、いつだってお見通し。だから私に、ボスと奥様がブーケをというのは、理由なんてひとつしかない。涙目の私の前で、ボスがマイクをつかんで、ご列席された方々に、こうおっしゃった。「本来ならば、 ブーケトスで公平に、 というのが普通ですが。」「このコはそのトスにも、 絶対並ばないで、 私はいいから って、 後ろで見てるコなんです。」「だから、贈らせてください」ああ、もう反則だ。半月前、ボスとランチした時に、確かに私は話した。「私、ブーケもらったことないです」「なんで」「あの列に、 入って行けなくて(笑)。」「・・・お前は隣の人に、 譲るんだろうなぁ(笑)。」それが半月前。だからその直後、ボスは式次第を、急遽変更したんだろう。ブーケトスの、列にさえ並べない私に、今まで働きすぎて、恋愛もできなかった私に、きっと色んな思いをこめて。なんで上に立つ人は、こんなにも男前なの(泣)。私は涙を我慢できず、しっかりブーケを受け取って、席に戻ろうとした。「もも!」ζ。´∇`)う?ボスが呼び止める。みんながボスと私を見る。「結婚は許す!」「だが会社は辞めさせん」ζ。´∇`)そこかー!どこまでも、ボスは一枚も二枚も、上手で超えられない存在。どうかいつまでも、お幸せに。私は寿退社してみせる。
2008/10/27
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