I have a dream

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2023.11.19
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カテゴリ: クラシック全般
こんばんは、ほうとうです。
 18日(土)、京都コンサートホールで行われた、「ニーベルングの指環」より
(ハイライト・沼尻編)を聴いて来ました。
 指揮は沼尻竜典、オケは京都市交響楽団。ソプラノはステファニー・ミュターでバリトンが
青山貴。皆、びわ湖ホールのオペラでワーグナーの主要作品を演奏してきた仲間ですね。

 コンサート前に、ホワイエで同オケハープ奏者(正団員ハープ奏者がいるのもスゴイなあ)、
松村衣里さんによる

   ベックメッサー・ハープ
のミニコンサート。(調弦中は撮影させてもらえました。)

なく、妙ちくりんと言って良いくらいの音です。なお、この楽器、日本にこの1台しかないそう
です。
 なぜ、この様な楽器が存在するのかと言うと、ワーグナーが自身のオペラ「ニュルンベルクの
マイスタージンガー」の中で、市書記のベックメッサーが登場するシーンのために、この楽器を
作らせたのです。ですから、半音は2つしか無いので、ペダルは当然2つ。弦の数は必要分だけ
なので少ないし、オペラを上演するバイロイト歌劇場は、オケピットが舞台の下に潜っていて、
客席から見えないので、装飾はほぼ無し。ワーグナーはワーグナーチューバ以外にも新しい楽器
を作らせたんですね。


   水車小屋

 で、曲目はオール・ワーグナーで楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガーより第1幕への
前奏曲、楽劇トリスタンとイゾルデより前奏曲、第3幕イゾルデの愛の死。後半が、楽劇

への神々の入場、ワルキューレよりワルキューレの騎行、ヴォータンの告別と魔の炎の音楽、
ジークフリートよりブリュンヒルデの目覚め、神々の黄昏よりジークフリートの葬送行進曲、
ブリュンヒルデの自己犠牲。
 これまで、オケだけのハイライト版はありましたが、ソプラノとバリトン歌手を加えて、
沼尻さんが約1時間のハイライト版を編曲しました。歌手を加えた方が、より自然で良いですね。



   秋バラと比叡山

 これまで一緒に演奏してきた仲間なので、安定していて安心して聴けます。
 沼尻=京響のコンビは、ワーグナー演奏の定番となったような気がします。(大フィル
のブルックナーの様に)
 ただ、トリスタン和音のアインザッツは完璧であって欲しかったな。





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Last updated  2023.11.20 20:34:08
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