絵本があるくらし+++ママ、これ読んで。+++

May 13, 2005
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カテゴリ: 絵本

よあけ 』(福音館書店)
作・画:ユリー・シュルヴィッツ
訳:瀬田 貞二
定価:1150円
+++

今晩、娘のサクランボ王女には、
ハッチンスの『かいじゅうビリー』シリーズを

私には、この絵本です。

今日はちょっと不安になることがあったので、
この絵本をながめて、心落ち着けることにしたのです。

表紙の『よあけ』の文字からして
希望の兆しがみえるようですが、
効き目があるのは 最後から2つ目の絵。
「やまとみずうみが みどりになった」

この緑と水色と肌色の景色を眺めているだけで
水墨画のように 私自身が絵のなかに入り
ボートを漕ぎ、
気持ちがふーっっと沈んで、

湖が澄みわたるように、
ざわざわしていた私の気持ちも 
山の中の湖のように 波紋がひとつもなく 
静かにたたずみます。

このお話は、私が大好きな瀬田貞二さんの名訳で

「そのとき」のたった4文字のページもあるんですよ。
典故?原話?は、
唐の詩人 柳宗元の有名な詩のひとつ『漁翁』です。
漢詩が趣味の主人は、朗々と暗唱しはじめました。
絵本とはちょっと違う世界だ とのコメント。

はじめは、ブルーグレーの夜明けの描写で
次第に太陽の光が差し込み 世界に色がつきはじめます。
キャンプ経験者なら 知っているあの感覚と色です。
闇が ブルーグレーになって 水色になって
生命感あふれる色彩の世界になる
あの新鮮な瞬間を捉えています。

私は、ブルーグレーが大好きな色なんですが
明日から、「夜明け色」と秘かに呼びます・・・。
私にとって大切な一冊です。





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Last updated  May 14, 2005 12:34:26 AM
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