臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2023年02月06日

不動産の見方は多様な経験がまず必要だ。

カテゴリ：不動産コンサルティング

　不動産業界で働き成功するには沢山の経験を積む事が必要である。
一例をあげると、事業用の土地が売りに出たとしよう。
建売専門業者は売りに出た土地が、建売に向くかどうかで購入するか否かを判断する。
賃貸マンションを専門とする不動産業者は、賃貸物件として立地や価格が採算に合うかどうかを考える。
事業用ビルを建てて賃貸しようという目的の業者はテナントが入る場所か否か、更に購入価格で採算性をはじく。
中には一旦購入したうえで転売を考える業者は（転売先である買主がいれば）転売が可能なら購入に走る。
医者に耳鼻科、内科、外科、小児科があるように不動産業者も専門分野があります。
同じ不動産を見ても考え方が大きく違うので面白い。

不動産業に従事するならすべての分野を経験することが必要です。
売地が出ても建売の経験が無ければ仲介する事しか考えられない。
賃貸マンションを建てて投資家に分譲する構想も、ビル建築の経験が無ければ多額の資金投下が怖くて大型投資は見送る。

だから不動産の売り主さんは、物件を売るためには広くPRしなければ専門業者の目に留まらないため売れ残ります。
不動産価格の査定も同様に、沢山売買物件を扱っている業者でないと間違いを起こします。

一例ですが、横須賀に住む地主さんがネットを見て見ず知らずの東京の不動産会社に古家の売却を依頼しました。
道路も狭く高台で階段を利用する立地なので高齢者には難しい場所だ。

合計で100坪近くある土地も全部が平坦地ではなく、法面が2割近くある。
売り出し価格の査定が5.000万円だった。

しかし半年も売れないため売り主は弊社に相談に見えた。
東京の業者はいままで一度もその場所の取引をしたことが無いのは無論、横須賀に物件を見に来たのも初めてだった。　

それで総額が5.000万円と高い査定を出したのだ。　売り主は大喜びです。

しかし売れない。弊社が実際に現地を見て出した金額が平均価格が1坪5万円。
聡合計500万円でした。
あまりの価格差に驚い売主さんは、まだ値引きの決断がつきません。

いくら待っても売れない価格。
そのうちに少しずつ金額を下げながら弊社の査定価格に落ち着くはずです。
その時はまた一段と土地価格が値下がりしているかもしれませんよ。

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