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本日2回目の日記。カンボジアとアンコールワットの写真アップしました。 ↓ ↓カンボジア写真「アンコールワット」とか言っときながら、実はそれ以外の写真の方が多いことに我ながらビックリです。そう、カンボジアの魅力はアンコールワットや遺跡だけじゃないんですよ!!そう、そうだ、俺はそれを伝えたかったんだ!!…ってことにしておいて下さい(笑)。つたない写真ですが、楽しんで頂ければ幸いです。ちなみに、地味に地図も随時更新中です ↓ ↓世界一周地図コチラもよろしくおねがいします。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.05
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ということで、長過ぎて入りきらなかった本編、いってみましょ~!!BBQオニカマスとジャガイモ(カンボジア風ソース)昨日の晩メシです。炭火でじっくり焼いた、至って普通のBBQメニューですが、黒胡椒とレモン、パクチーを効かせて作ったソースがカンボジアスタイルだそうで。ちなみに、ここカンボジア人は胡椒好きらしく、ほぼどんな料理にも大量の黒胡椒が入っています。日本ではオニカマスにはシガテラ毒(蓄積性の毒)があるということで、あまり食べませんが、東南アジア一帯では、至って日常的な海産物のひとつです。クセのない、柔らかい白身が美味です。チキン・アロックココナッツミルクをたっぷり入れたカンボジア風カレー。美味しいけど、全然辛くない、むしろ甘口なので、私は唐辛子を大量に入れて食べました。お子様でも安心。鶏肉入り野菜炒め風邪のとき食いました(笑)。野菜嫌いの子どもが見たら卒倒しそうな程たっぷりのインゲンとニンジンで栄養満点!!レッドブルも一緒に流し込めば元気モリモリ。パイナップルと豚肉の炒め物今回のカンボジアで食った物の中で、唯一、心の中の「二度と食わない箱」に送り込まれた珍作。「Fried Beef With Pinapple」名前から、勝手に「酢豚みたいなもんだろ」と想像して注文したのですが、「こうきたか…確かに、間違っちゃいないが…」といったカンジです。味は、見たまんまです。甘いです。でも、やはり黒胡椒が大量に入っています。タイでもマレーシアでも、とにかくアジアで利用しやすいのがブッカケ飯屋台。店頭のボールや鍋、バットにおかずが何種類が並んでいて、自分で好きな物を指差して注文が出来るので、英語が通じない場所にあると、大変嬉しい存在です。カンボジアのぶっかけ屋台はこんなカンジ。タイのブッカケ飯屋よりも若干素朴な外観。値段も、観光地でなければ、おかず2品にごはんを付けてもらってUS$1程。ブロッコリーと豚肉の炒め物と、謎の魚の唐揚げこんなカンジで好きなおかずを選びます。ちなみに、今回私がカンボジア滞在中に好んで良く食べたのが、この謎の魚の唐揚げ。ナマズか雷魚のような尾びれに、ヨウジウオかヘコアユ(南国の小魚)のような頭を持った、海の物とも川のものともつかない、何ともブサイクな魚。私は勝手に「スカイフィッシュ」に肖って、「ブサイフィッシュ」と呼んでいましたが、中々どうして、これが大層美味いのです。「脂の乗った鰻を干物にして、唐揚げにした」とでも申しましょうか、ちょっとクセのある味の濃い身が、魚好きを唸らせます。これに、青唐辛子のソースを浸けて、ビールで流し込むっつーのがまた…。チャー・クイティオタイでいう「パッタイ・センヤーイ」。ゴン太のキシメンのようお米から作った麺を青菜と鶏肉と一緒に、カンボジア特有の甘いソースで焼きそばにしたもの。麺は、タイの物よりもコシがあって美味かったが、単に、麺が乾いてしまっていたという可能性もあるので、何とも言えないところです。やはり、大量の黒胡椒が…。バゲット・サンドイッチ私の中で、カンボジアで一番美味いものです。こんなカンジでフランスパンを山積みにした屋台や露天で注文出来ます。フランス、ラオス同様、昔フランス統治下だったカンボジアは、その名残でパンが全体的に何を食べても美味い気がします。その中でも突飛すべきはやっぱりコレですね。炭火で軽くトーストたバゲットに鶏肉や豚ミンチの炒め物、青パパイヤ、キュウリなど、中に好きな具を入れてくれます。朝メシは、これにミルクを死ぬ程入れたコーヒーで決まり!!昔は日本円で40円程だったので、1度に2本は食ったものですが、今では最低どこでも100円以上はします。インフレって怖いですねー。インスタントラーメン・カンボジア風今朝の朝メシ。タイの有名インスタントラーメン「ママー」の醤油味に柔らかく煮た冬瓜と人参、牛肉を入れたものです。何がスゴいって、これ、普通の食堂のメニューです。しかも、丼の中には、粉スープが入っていた袋が入っていました。ナメてる…。実は東南アジア全域、どこに行ってもだいたいこの「インスタントラーメン」が堂々と、屋台や食堂のメニューに載っています。「普通のインスタントラーメンに、特性のスープや具を加え、別の料理に作り替えて提供する」とでも言いましょうか。ちなみに、香港では「出前一丁」がダントツでインスタントラーメン界に王座として君臨しており、その勢いは、「生麺よりも出前一丁の方が値段が高い」という謎の現象を引き起こしています。ちなみに、香港島のランカイフォン近くの安食堂で、「世界一美味いんじゃないか!?」と思える程の、「究極の出前一丁」を食わせてくれる店があるのですが…っていう話しをしだすと、それこそまた止まらないので、それは別の機会に。そうそう、ラーメンと言えば牛肉麺全然カンボジア料理じゃないですがね。伝統的な中国は蘭州スタイルの手打ちラーメン。先日、プノンペン市内をウロウロしていたとき、店頭でカンボジア人の青年2人が、見事な手つきで麺を作っているところを発見!!思わず入ってしまいました。蘭州拉麺、及び中国の伝統的製法のラーメンは、ひとつの小麦粉の棒を伸ばして、捻って、それを繰り返して、包丁を使うことなく、一繋がりの途切れていな麺を作るのが正統派スタイルです。うん、オニーチャン、キマッてるぜぃ!!んで、好物でもあったため、香港ではよく食べていたので、ついふらりと入ってしまったのです。いやいや、本場に負けないほど美味かったですね。太めなコシのある麺がヨイ。麺好きとして、人生のヨロコビとシアワセを感じます。ちなみに、この手打ち中華拉麺の一番美味い店は、香港ではなく沖縄県那覇市の、北京人が経営する「パンダ餃子」…イカンイカン、また同じことをするところだった。他にも、「カンボジア風ハヤシライス」とでも言うべき「ロック・ラック」やっぱり、胡椒ソースをかけて頂く豚足の煮付け、あと、忘れられないのが、フランスパンと一緒に食う、牛筋の煮付け!!コッテリアジアンな味付けの煮付けに、下品にフランスパンをなすり付けて食うのが美味い!!などなど。正直言って基本的に、何を食べても似たり寄ったりな味で、食に関してはあまりいい印象を持っていなかったカンボジアですが、色々どん欲に探してみると、以外に美味しいものがあり、楽しませてくれました。それと、参考までに。カンボジアは何故か、店で飲むなら缶ビールよりも生ビールの方が安かったりします。生ビール、店によっては50円程度で飲めてしまいます。ビール星人な私にとっては大変ありがたい場所です、カンボジア。高くても、街のバー等だったらUS$1程です。カンボジアではぜひ生ビールを!!明日移動します。行き先は食の宝庫ベトナム!!ヤバい、また太っちゃうわ…。シェムリアップで見つけた偽物ミッ○ー。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.04
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短いカンボジアリゾート暮らしに後ろ髪を引かれつつ、戻ってきましたプノンペン。が、しかし。タダでは帰らせてくれないのがカンボジア、途中の山道でバスが故障するというホットなイベントが!!走っている最中に何かがシューシューと音を立てているなーと思っていたら、やがて車内にカメムシを1000匹くらいブチ込んだような異臭が立ちこめてきました。外に出ると、バスから大量の水が漏れており、運転手がバスの下に潜り込んで早速修理に取りかかろうとしているところ。カンボジア人の乗客たちは「やれやれ、またか~」みたいなかんじで、のんびりと用を足しに行ったり、日陰に腰を下ろし、楽しげに焼きバナナなんかをモソモソ食っています。結局30分程で修理も終わり、いざ出発!!…と思ったら、今度は田舎の村の中で、何故か大渋滞。前方をよく見てみると、なにやら人だかりが出来ています。車も全く動かなくなったと思うやいなや、カンボジア人たちは全員、迷うことなくバスから降りて、さっさと野次馬に行ってしまいました。やがて10分程で動き出した車列。一斉にカンボジア人たちが戻って来て、興奮しながら口々に何か言い合っています。その現場を通りがかってビックリ!!巨大コンテナを搭載した軍用の超大型トラックが、横転して民家の庭先に突っ込んでいるところでした。さて、そんな話しとは全然関係なく、今日はカンボジアの料理を幾つかご紹介します。今回のカンボジア滞在中に食べた物の中から、美味い不味いは問わず、印象に残ったもの、或は写真を撮り忘れなかったものをご紹介。と言いたいところですが、沢山書き過ぎて入りきらなかったので、つづく。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.04
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首都プノンペンより南西に約260km、バスに揺られて4時間半程行った地点に今私がいるシアヌークビルはあります。街のシンボル、黄金のライオン像。行く道すがら、トイレ&食事休憩で立ち寄った小高い丘の上にある食堂。トイレがあるにも関わらず、地元の男たちは道を渡って向かいの草むらでみんなこぞってに立ちションをしています。「何故…」と疑問を抱かずにはいれませんでしたが、「郷に入らば郷に従え、長い物には巻かれておけ」が座右の銘の私、カンボジアの同士たちと肩を並べて用を足すことにしました。成る程、今の場所が小高い丘に続く上り坂の途中にある為、ちょうど立ちション場所から眼下に何処までも続く田植えを終えたばかりの若緑の田んぼと、ニッパ椰子で屋根が葺かれた素朴な家屋、覆い茂った森や林をを見下ろすことが出来、中々気持ちのよいものです。そんな抜群のロケーションの中、用を足さない手はないというわけです。隣りのオヤジが「Good view!!」と親指を立てニヤリと笑います。坂の上の方から、牛車にのった青年たちが「ガラン、ガラン」と、にぎやかな音を響かせながらやってきます。行き違う車もまばら、バイクは勿論ノーヘル、何処かで水牛が「ンモォ~」と鳴き、道路では強い日差しで現れた逃げ水がゆらゆらとゆれています。海に面した港町で数件のダイビングショップとリゾートホテル、何十件かのバーとゲストハウスがある以外はひなびたビーチが幾つかあるだけの、のんびりとした穏やかな地方都市…というか、田舎町シアヌークビル。カンボジアでは治安維持のためか、銃を持った兵士をしばしば見かける機会がありますが、ここシアヌークビルまでくると、口ひげにレイバンのサングラスで軍服姿を着込んだ見るからに強面で厳つい軍人オヤジが、孫と思わしき小さい子どもを自分の前にちょこんと座らせてバイクで食堂にやってくる、微笑ましい姿を見かけることもできます。先月までの観光シーズンはバケーションでやってきた欧州諸国の学生をはじめ、色んな国の若者たちでさぞかし賑わったことでしょうが、今では暇そうな白人のオヤジが数人、だらしなく昼間から飲んでいるだけで、どちらかというと、閑散としている印象さえ受けます。トゥクトゥクのオヤジたちも、随分暇を弄んでいるよう。代わりに、ビーチでは地元の小僧たちが我が物顔ではしゃぎまわっていました。私も、ダメ白人たちに倣ってダメになってみることに。アンコールビアの生ビールを飲みながら眺めるシーズン後のビーチ。穏やかに寄せては返す波のリズムに、ついウトウト。夢うつつに、「おい、こんなとこでダラけてないで、さっさと次に進むんじゃないかよ!!」と心の中の「天使な俺」が呼びかけますが、「悪魔な俺」が、「今は風邪の療養中だからいいんだよ~」と耳元で囁き、「天使な俺」の意見をあっという間に3000万光年彼方まで飛ばしてしまいました。宿から6km程離れたビーチまで遊びに行き、その帰り道。途中の公園のベンチに座り休憩。学校帰りの子どもが遠目から興味深げにこっちを見ているので、写真を撮ってやろうと鞄に手を伸ばしたとき、自分の手のひらを見てビックリ!!血のように真っ赤!!「何だ!?俺は誰も殺してもねぇし、傷つけてもねぇぜ!!アリバイだってある!!お願いだ、金田一君、俺を犯人扱いするのはよしてくれ!!じゃ、なくて、よし、いいか、落ち着け俺、おーけー、まずは深呼吸だ~1、2、3…よし!!うーん、よく見たらこれは血じゃないぞ!!だとすると…病気か!?流行病か!?風邪が治ったと思ったら、今度は手に血液が溜まって赤くなってしまう伝染病か!?うーん、そんなの聞いたことないぞ。流石はカンボジア、困ったな~」と、一瞬大いに焦りましたが、そんなはずもなく、座ったベンチが、たまたま「ペンキ塗り立て」なだけでした。「何かしらの印でも付けておいてくれればいいのに…」と一人でつぶやきますが、まぁ、たぶんそんな面倒なことはこの国の人は誰もやろうと思わないのでしょう。それとも、暑さでペンキが溶けてしまったのか。そういえば、別の場所で道路のコールタールが解けて張り付いてきたな…。当然、手だけではなく、ケツまで真っ赤っかでニホンザルのようです。とりあえず、せっかく付いてしまったペンキが勿体ないので、遠巻きに見ていた小学生どもを両手をかざしながら「ウェ~~~~~イ!!!!」と奇声を上げて追い回して、親密な国際交流を果たしてきました。帰りに拾ったバイタクの運ちゃんが私のケツを見て、非常にイヤそうな顔をしていたのが印象的です。ふっふっふ、そりゃーイヤだろ…。ここにいると自堕落生活に際限がなくなってしまいそうなので、明日の朝のバスでプノンペンに戻ることにしました。アディオス、パライソ・シアヌークビル!! * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.03
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昨日の日記で、「トゥールスレン博物館で亡くなった方々の写真を見てたら、息が苦しくなって涙が出た」と書きましたが、それから後。最高にどんよりしていた気分も、手打ちラーメンを店を発見して、食ってみたら思いの外美味かったことにより何とか持ち直したので(単純)、「うぉっし、気合い入れて今からプノンペン観光じゃい!!隅の隅までみちゃるけん、覚悟しときんしゃい(誰が?)!!!!」と無駄に息巻いてみたものの、どうも、息苦しいのだけは治らない。心なしか、体も何だかだるい気がするし、頭もボーッとします。「あ、やべぇ。博物館から何か連れて来ちゃったかも…」以前、沖縄の無人島水納島で、ビーチから沖合200m、水深15mの付近で素潜りを楽しんでいた私は、何かの神様を祭ってあるお社のある方向に向かって、股間ボリボリと掻いていたところ、突然両足を激痛を感じました。それこそ「千切れてしまうんじゃないか!?」と思ったくらいの尋常じゃない激痛。足が吊っただけなんですが。自慢じゃないですが私、マスクとフィンがあれば15m以上は潜れますし、海に入ったら最低1時間は出てこないような人間なので、泳ぎはかなり達者な方だと思います。が、この時は本気流石に溺れそうになりました。何とか冷静を取り戻すもそこから岸まで200m。しかも、激痛は遠のいたものの、足の筋肉は硬直してしまい、全く動きません。仕方がないので、ビーチまで手だけで泳いで帰り、必至になりながらビーチに辿り着きました。が、次は立つことさえ出来ません。彼女に30分程マッサージをしてもらい、なんとか歩けるようにはなったものの、痛みは取れず。ところがどっこい、船に乗って島から出た途端に、痛みが消えしまったのです!!私は確信しています。あれは「お社に向かってコチンをボリボリ掻いていた」なんて罰当たりなことをした私に対する戒めなんだと。前置きが長くなってしまいましたが、それ以来、私は「天罰」や、「狐憑き」あるいは「幽霊憑き」なんてものを信じています。ちなみに、沖縄で住んでいたアパートは幽霊アパートで、…なんて話しだすと止まらなくなるので止めておきましょう。さて、「博物館から、人じゃない何かを連れて来てしまった」と思った訳ですよ。歩いていて、うっすら寒気もしてきて、腰の辺りが妙に重たく感じます。「とりあえず、こんな時は…寺だ!!寺に行って成仏してもらおう!!」と思い、街の北側にある「ワット・プノン」に参拝に行って来たのです。丘の天辺のお寺のなかに鎮座する本像様に手を合わせ、「カンボジアの人々にどうか平和を…そして、俺の後ろにいる幽霊さんを極楽浄土に…!!」と祈りました。「よし、これで大丈夫だろ~!!」と思い寺を後にしたのですが、どうも全く回復した気もしない。「しつこい…よし、しょうがない」と思い、次に向かったのはセントラルマーケット。プノンペンで一番大きな市場です。ドーム状に広がる建物を中心に、衣料品から野菜、魚、偽物ブランド品に、趣味の悪い時計、おもちゃに食堂、甘味処、何百という店が軒を連ね、人々がごった返す街の中心地です。「ここで、すれ違いの人か誰かに背中のモノを取り憑かせてしまおう」という悪魔のような考えです。「俺、万一姿が見えてもクメール語さえ出来んけん、誰に移るか分からんけど、勘弁したって下さい…」と思いながら、偽物クロックスが大量にぶら下がる靴屋を抜け、カーテンや布地を扱う商店で談笑する地元のおばちゃんたちを横目に見て、巨大な手長エビを高らかに掲げ、「買え、買え」と薦めてくるオヤジに愛想笑いを浮かべ、人を掻き分け、売り物を掻き分け、マネキンを蹴散らし、野良猫のしっぽを踏んずけて、スリをしてこようとしたガキを睨みつけ、そしてようやく市場の外へ。よし、これでもう背中も体調もスッキリだろ!!と思っていたのですが、どうもまだ体調がおかしい。しれどころか、頭までフラフラしてきた。「うーん、もしかして幽霊じゃなくて、ただ単純に軽い脱水症状かもしれん。よし、冷たい水を買って川縁で涼しい風に吹かれよう」と思い立ち私が向かったのは王宮前のトンサレップ川河畔に整備された遊歩道。同じように夕涼みに来ている人々が腰を下ろして気持ち良さそうに風に吹かれています。物売りのガキがジュースを持って走り寄ってきます。軽く手を振り「いらなーい」というと、「オマエはジャパニーズか?」と問いかけてきました。「そうだよ」というと、突然「ミヤサコデス!!」と叫んで某お笑い芸人のモノマネをして得意げに笑っています。「それは古いよ」と言って、代わりに「コマネチ!!」を振り付けでおしえてあげました。そんなカンジでガキと遊んで、良い風にも吹かれて、さて、そろそろ帰ろうかいと思い腰を上げるも、まだまだ体調は悪いままです。とりあえず、宿へ戻ることに。帰り道縋ら、夕日に照らされた独立記念塔がきれいな赤を讃え、夜の始まりに一輪の花を添えていました。体調的にはどうにも釈然としないまま、ゲストハウスに戻り、昨日の日記を制作し、アップする為に近くのネットカフェへ。エアコンなんてシャレたものが付いていないこのネットカフェ。あまり涼しくない扇風機の風に吹かれ、汗だくになりながら前日はPCをいじったものですが、どういうわけか、今日はどうにも寒くてかないません。そこで初めて気がつきました。あ…!!俺風邪ひいてんじゃん!!そうと分かれば膳は急げ、日記をアップしメールを返信して店を出ると、「風邪にはとりあえずビタミンと栄養じゃい!!」と、直向かいの食堂でインゲンと人参がどっさり入った野菜炒めと大盛りの米、アジアの栄養ドリンクの代名詞、「レッドブル」を注文し、とっとと食事を済ませると、部屋に戻って風邪薬と消化剤を飲み、「病も気から!!オッケーマイバディー、オマエの売りは頑丈さと単純さだろ?たっぷり野菜も食って、栄養ドリンクも飲んで、薬まで飲んだんだ!!わかってるな、もう大丈夫だろベイベー?俺は信じてるぜ!!」と体に言い聞かせ、9時前なのに寝てしまうことにしました。お陰で今日は昨日の風邪も嘘のよう、見事アッパー元気全開です。我ながら都合よく単純な体…。勢い余って、カンボジア南部の港町、シアヌークビルまで来てしまいました。ここに2、3日滞在してそれからプノンペンに戻ります。さて、というわけでプノンペン市街適当観光楽しんで頂けたでしょうか?尚、この物語は少々のフィクションは混じっていますが、大筋では真実です。事実、本気で昨日の夕方まで自分が「風邪だ」と気づきませんでした。あと、沖縄の話しも本当ですよ。世の中には、我々の理解を超えた世界があるようで…。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.02
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今からほんの30年ちょっと前の出来事です。そこには何処までも続く広大な田畑と、いくらでも魚が捕れる豊かな川や湖を持つ裕福ではありませんが、素晴らしい国があり、人々が穏やかに暮らしていました。今からほんの30年ちょっと前の出来事です。その国は、たった一人の人間の暴挙により全てを失ってしまいました。今からほんの30年ちょっと前の出来事です。その国は多くの罪のない人々を亡くしてしまいました。今からほんの30年ちょっと前の出来事です。一説によると、その数は全国民の3分の2に当たる200万人にも上るといわれています。今からほんの30年ちょっと前の出来事です。彼らを殺したのは、他ならぬ同じ国の人間です。今からほんの30年ちょっと前の出来事です。その国の人々は、夢も、希望も、将来も、未来も、一度全てを失いました。私は今日、「トゥール・スレン・ミュージアム」、通称「拷問博物館」に行ってきました。今からほんの30年ちょっと前、飛行機だと東京からたった6時間足らずの、アジアの肥沃なこの場所で、時の指導者「ポル・ポト」とその政党「クメール・ルージュ」によって、彼らの理由も定かではない自国民の大虐殺により、多くの罪もない一般の国民たちが亡くなりました。ここにポル・ポト政権下での法律が展示されていました。勉強もない、学校もない、本もない、音楽もない、通貨もない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない!!「ない」で埋め尽くされ、全ての人間的権利が剥奪し、全ての知識を駆逐した国、通貨をも排した徹底した共産主義と管理社会のもち、知識あるものは「英語がしゃべれる」「エンジンの整備が出来る」「学校先生だった」などの理由によりスパイ容疑を掛けられた罪もない人々は、ここ「トゥール・スレン」に強制的に収容され、残虐きわまりない拷問の後、虫けらのように殺されました。博物館で頂いたパンフレットに、年ごとのここで殺された人々の数が載っていました。それによると、1975年 154人1976年 2250人1977年 2330人1978年 5765人とあります。年を追うごとに凶行はエスカレートしていき、「手がきれい」、「眼鏡を掛けている」、「字が読める」という本当に理不尽きわまりない理由で人々は拘束され、そしてここにや、各地に点在する収容所に連行され、殺されました。1万人近い人々が無惨に殺された中、ここから無事に生還出来たのは、たったの6人だそうです。昔は学校だったそうで、日本の学校と見た所あまり差異のないこの場所で今日みたいな抜けるような青空の下、そんなことがあただなんて想像も出来ません。今にも、休み時間の生徒たちが教室から飛び出してきそうです。この博物館はこの建物全てを出来る限り当時の面影のまま留めた状態で公開されています。嘗ては多くの生徒たちが学んであろう教室に、鉄製のベッドがポツネンと置かれ、壁にはそのベットの上で苦しみのうちに亡くなった人の写真が無造作に掛けられています。床にはよく見ると血痕が残されており、殺伐とした部屋の中で行われていたであろう、非人道的な行為を物語っています。また別の建物では、その施設で亡くなった人間の写真がずらりと展示されています。老若男女問わず、写真の中の人々の二つの目が一斉にこっちを向きます。両腕を後ろ手に縛られて、生気を失った彼ら、彼女らの目。老人、老婆、おっさん、おばちゃん、私と変わらないであろう年の人、まだあどけなさが顔に残る青年、子どもを抱えた若い女性、思春期まっただ中であろう少年少女、そしてこれから、色んなことを学んだり、恋をしたり、悩んだり、喜んだり、色んな未来が本当はあったであろう子どもたち。月並みな言葉ですが、どうして、同じ国の人間が同じ国の人間を殺さなきゃいけないのか、どうしてこんなにも、何の罪もない人間を殺さなきゃいけなかったのか、どうして、明るい未来を歩む権利のある人間を殺さなきゃいけなかったのか、大好きな友達を引き離し、大好きな恋人を引き離し、大切な家族を引き離し、ぐちゃぐちゃにかき回し、なぶり、弄び、最後はゴミのように捨てるなんて!!誰にもそんなことをする権限なんてないはずなのに…。写真の人たちの言霊が一斉に頭に入ってくるようで、息が苦しくなって、涙が出ました。こんな、人を人と思わない残虐非道な行為が行われたのは、私が産まれる少し前。まだ私が産まれた後もカンボジア国内での泥沼の内戦は続き、多くの国民の間で無益な血が流されました。「I was born in far east asia, the end of the world.(GANGAZUMUBA「Still Blue」より)」本当に、我々は世界の端っこの平和な島国に偶然産まれたから、こうして今尚、3食美味しいご飯を食べたり、テレビを見たり、漫画を読んだり、ギターを弾いたり、柔らかいベッドで寝たり、ゴロゴロしたり、仕事をしたり、飲みにいったり、友達をおしゃべりをしたり、恋人と買い物をしたり、家族で旅行に行ったり、当たり前のことを当たり前とする日常を送ることが出来ている訳です。でも、ほんの数年前までのこの国の人々は、たまたまこの国に産まれてしまったばかりに、それら当たり前のことを何一つ権利を与えられず、じっと耐え凌ぎ、暮らして来たのです。我々は、同じことを繰り返さない為にも、彼岸の火事だとは思わずに、嘗てこういった国で何があって、結果どうなったのかということを知っていなくてはなりません。平和ボケした我々日本人の脳みそでは「戦争、怖いね~」「かわいそうだね」、「うわ、テロだって!!100人も死んだのか!!戦争がない国で良かった~」などという感想を持つくらいが関の山だと思うし、実際に、日本で具体的に戦争がどれほど悲惨な結果をもたらすのかということを教える施設も少なければ、学校で教わる「平和学習」なんてのもたかが知れています。「ひめゆりの塔」と「原爆ドーム」くらいですかね。事実実際、そんな感想程度しか抱いていなかった私にとって、この博物館の見学は衝撃的で、平和ボケした心に大きな波紋を広げました。当たり前ですが「人を殺すことは、絶対してはならないことだ」というのを、最近の日本ではニュースを見ている限りでは、よく理解出来ていない人間がいるようですね。日本という国で何がズレてしまってこんな人間が増えて来たのかは分かりませんが、我々は一人一人の命の重さというものを再度考え、そして、改めて、子どもたちに伝えていかなければならないと思います。それが、戦争を知らない、私たちの世代の使命ではないでしょうか。今、不安定ではありますが、一応の平和を保っているこの国で、同じように戦争を知らない新しい命が次々と誕生し、すくすくと育っています。戦争を体験した大人たちに恒久的な安らぎを!!戦争をしらない子どもたちに光溢れる未来を!!この国の人々に絶えることのない笑顔を!!心から、そう思います。カンボジアのポルポト政権下の内戦について詳しく知りたい方はコチラを参考にして下さい。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.10.01
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アンコールワットの街シェムリアップ。物価が高いので脱出!!ということで、バスに揺られること7時間半。在私は、人口101万人を擁するカンボジアの首都プノンペンに来ています。本当は6時間の予定の道のりでしたが、東南アジア特有のバケツをひっくり返したかのような突然の集中豪雨で交通網は大混乱。道路がいたる所で冠水し、プノンペンの手前50kmあたりから徐行を余儀なくされ、結果、予定より1時間半遅れの長い長い旅となってしまいました。道すがら、ふと窓の外を見ると、滝のような豪雨に関わらず、通りがかった湖のほとりでは、足こぎボートをレンタルした地元の人たちが、楽しそうに遊んでいます。ちなみに、屋根なんて付いていません。とうぜんみんなびしょ濡れなんですが、誰もそんなこと気にもとめていない様子。「レンタル料がもったいない」と思っているのか、「どうせ家に帰ってシャワー浴びて着替えればいい」としか思っていないのか、理由はよくわかりませんが、とりあえずアジア人のたくましさと大らかさを目の当たりにした気がします。さて、昨日はアンコールワットに行ってきました。まだ夜も明けやらぬ午前5時に起き…るはずが、前日の飲み過ぎで少々寝過ごして5時半に起床。前日に捕まえておいたバイクタクシーに乗り込み、朝の冷たい風を切って、街から5km程北へ行ったところにあるアンコールワットへ。4年振りに対面する、周囲1kmの石造りの巨大な寺院。夜明け前の薄明かりに照らし出されたそのシェルエットは相変わらず荘厳です。残念ながら天気は生憎でしたが、それでも朝日に照らし出された神々しい姿を一目見ようと、地元の人間はじめ、世界中の旅行者が集まっていました。アンコールワットの本道の目の前に、雨期の間はきれいな蓮の花が咲く池があり、そこに映し出される姿が、また幻想的で美しくもあります。馬が朝の水浴びに来ていました。本当に巨大な本堂内部。しかも、隅の隅まで詳細なレリーフが施されており、寺院の内部、壁から柱、天井に至るまで何処を見ても見応えがあります。「ん?呼んだかい?」塀の内側から見た外観はこんなカンジ。中央の仏塔、嘗ては昇れたのですが、現在は改修工事中で昇れなくなっています。4年前に昇ったのですが、階段がメチャクチャ急だったのを覚えています。どれくらい急だったかというと、角度でいえばたぶん70度くらいです。あまりにも急なので、「絶対そのうち死人が出るがるぜ!!」と思っていたら、既に昔から、毎年何人か落ちて死ぬそうです。アンコールワットへ昇る際は、皆様ぜひ、細心の注意を払って下さい。それと、数は減りましたが、今でも頼んでもいないのに無理矢理ガイドをして小銭をせびろうとしてくる狼藉者がいますが、無視してしまうのが良いでしょう。ちなみに、シェムリアップはアンコールワットだけではありません。周辺には「アンコールトム」という名の城塞都市をはじめ、街から80km程北のベンメリア、バンティークアスレイなど、様々な遺跡が点在しています。とても1日で回りきるなんて無理なので、だいたい3~7日間かけて、バイクタクシーやトゥクトゥクで遺跡を巡るのが普通なようです。アンコール遺跡群の入場料は以下の通り。1日パス US$203日パス US$407日パス US$70私は2回目なので、今回は1日パスで、特に印象に残っている遺跡だけを回りました。宮殿バイヨン。樹木に支配された寺、タッ・プロム。3つしか回っていないのに、写真全部で500枚くらい撮りました(笑)。後日、厳選してアルバムで公開させて頂きます。ただ、私にはどうも、遺跡よりもそこで遊んでいる子どもやそこに集まる人々の写真を撮っている方が楽しいようです。こんな写真たちも、あわせて公開させて頂きます。握手した&夢聞いた人今日2人 合計81人 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.09.30
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毎度皆様こんばんは。本日は本格的石釜で焼くピザが売りのイタリア料理の店より、このブログを更新しています。名物のピザどころか、生ビール以外は何一つ注文せず、店員に非常に嫌な顔をされながら飲むアンコールビアの生ビールもまた格別です。しかも、拾った無線LANの電波は隣りの店から(笑)。でもまさかシェムリアップに石釜焼きのピザ屋なんてシャレたもんが出来るなんて、4年以上前にシェムリアップを訪れたことのある人間誰でもなら、絶対に想像することすら出来なかったことでしょう。高級ホテル以外の場所で無線LANなんてものが入るようになったことさえ奇跡に思えます。今でこそ、こんな時間に街へ出歩いても繁華街にいる限り、何の危険も感じられないくらいに治安も良好ですが、2004年当時のシェムリアップの街は、その年の1月になって初めて街に街灯の明かりが灯ったということで、街の人々を始め、広く世界中の旅行者にも大きな衝撃をもたらしたものです。当然、それまでのシェムリアップは夜になると真っ暗。首都プノンペンでは強盗やら殺人やら、90年代程ではないにしろ、毎日のようにキナ臭い事件が勃発しており、まだまだ「安全」には程遠い国でした。街の道もきれいには舗装されておらず、半分以上はデコボコ。ゴミだらけで汚い街に築数十年レベルの半ば化石と化したボロい家が並び、そこいら中に、「サー、ギブミ$1!!ーサ-!!」「グヘヘ~、マニ~!!」といって、自動追尾ミサイルのように標的を捉えて離さない乞食なキッズがいたり、すぐに「トモダチ!!ヤスイ!!」を連呼し、ボッタくることしか考えていないバイクタクシー運転手が至るところで網を張っていたり、小銭を巻き上げることしか頭にない悪徳警官がそこらじゅうで検問を張っていたりで、水と安全がタダの日本で育った私の玉木ンを多いに縮みあがらせてくれました。それが今や、一丁前に街全体で「外国人価格」まで制定されてしまったバリバリ観光地のオシャレタウン!!乞食ッズも、ボッタクリドライバーも、悪徳警官も、今や、街でパット見は見つかりません(絶対にまだいると思うけど)。というわけで、前回の続き。中国→ラオス行きのバスと並び、「アジア史上最低」といわれ、我々バックパカーに恐れられてきたあの道を再び辿るべく、覚悟を決めた綿祖はバンコクの旅行会社でバスと観光ビザの申告を申し込み、翌日、朝8時のバスに乗ってシェムリアップに向かったのです。4年前と同様、国境の街アラヤンプラテートまでの道のりは至って快適。しかも、今回は40人乗りくらいのバスに、客はほんの10人程度。タイにしては珍しく、程よく冷房の効いた車内で、贅沢に通路を挟んで反対側の席まで1列全部を占領して、快適な眠りを国境まで維持することが出来ました。国境の手前で昼食がてら休憩を取り、いよいよ国境へ。前回は、タイ側の国境の時点で、その雰囲気の悪さにヤラレてしまいましたが、うわ、何かすげー雰囲気が良くなってる!!未だに、乞食と、旅行者に日傘をさすふりをして、鞄やポケットをまさぐろうとするガキやオババもいるにはいますが、圧倒的に、以前より数が少ない。あれだけどこでも山のように捨ててあったゴミも姿を消しています。以前よりもうんと明るい雰囲気に少しばかり足取りも軽やかに目指す国境へ。タイ側のイミグレーションで出国の手続きを済ませ、カンボジアとタイの境界線になっている橋へ。…やっぱり、相変わらずキタネー。やっぱりゴミだらけ。以前は橋の上に佃煮に出来そうな程溜まっていた乞食の数は確かに大幅に減りました。さて、そんな汚い川に掛かる橋を超えるといよいよカンボジアに突入です。死ぬ程愛想も表情もない職員が自慢のイミグレで入校審査を済まし、カンボジア側の国境の街、ポイ・ペトに入ります。相変わらず全く舗装のされていない乾いた道、バラック同然の家並み、何の仕事をしているのかさえ分からない、暇そうにたむろする男たち、ボロボロの服を着た、乞食なのか、そうじゃないのかさえわからない子ども。この街は4年前からあまり時が経っていないようです。バス会社のオフィスで待つこと10分程。到着したバスは、前回よりはサイズ的にはやや大きめではあるものの、やはりハングル文字が扉に書かれた、韓国からのオンボロ中古バス。骨董品級の外観に、冷房なし、シートは当然のようにリクライニング出来ず、スプリングもくたびれ気味、座席の幅も狭いので足を伸ばすことも出来ず、しかも、隣りは2m近くある巨体の白人という、どう考えても「荒行」としか思えない、密教僧もビックリの環境です。「あの道に、こんなバスに7時間以上も揺られることになるのか…」と思うと自殺したくなるほど絶望的な気分になってきます。山のような荷物(本当に山のよう)と限界まで旅行者を積み込み、自称「ガバメント・バス」の走るガラクタがゴトゴトと出発しました。舗装されていない町中を走ると、穴に車輪を突っ込む度、「ガコーン!!」「ボコーン!!」「ドーン!!」と嫌な音を立てて、バスは進みます。が、しかし。15分程走ったところで、いきなり今までの揺れが嘘のようになくなってしまいました。「何事か?」と思ってバスから道を覗いてみると、何と!!道がアスファルトで舗装されているじゃないですか!!「な~んだ、そんなことくらいで何を大げさに騒いでんだ?」とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、この道に於いて舗装がなされるなんて驚異的!!1分間に5回は衝撃でケツが浮く程の穴ぼこだらけだった道でまさか車が真っすぐに走れるような日が来る何て…。しかも、以前は暑期真っ盛りで折からの暑さで地平線まで赤土むき出しだった大地が、今は地平線の果てまで続く、新緑の田んぼ!!天気はよくないですが。日本でさえ、こんなにスケールの大きな農業スペースを見たことありません。あまりの見た目の豊かさに一瞬何処の国に来たのか、分からなくなりさえします。しかも、道すがら何処でも見ることが出来た、もう、殆どひしゃけて、いつ土に還ってしまってもおかしくないような掘建て小屋(しかも、人が住んでる)も今では殆ど目にすることがありません。たった4年間のうちに起こった様々な変化に目を奪われます。順調に道を進んでいくと、やがて目の前には巨大な湖が広がります。カンボジアには琵琶湖の数倍の面積を誇る「トンレサップ湖」という湖があるので、最初はその湖が雨期の間に増水して洪水でも起こしたのかと思っていたのですが、実は目の前に広がっていたのは全て、田植えをしていない田んぼとのこと。よく見ると、水深が浅い為か、そこいらじゅうで牛がのんびりと水浴びを楽しんでいます。でも、よく見たら家までメチャメチャ水に浸かってるんですけど…。基本的に高床式の家なので大丈夫そうですが、中には何件か普通の家もあったのですが。よくよく聞いてみると、「今年は長雨で水位が例年よりも上がっている」そうです。地球温暖化の影響でしょうか?今年は色んな所で異常気象が確認されていますが、どうやら、カンボジアも例外ではないようです。さて、そんな道を途中1回の休憩を挟みながら走ること4時間半。何と、シェムリアップに到着してしまいました!!以前7時間掛かった道が、今やたったの4時間半だなんて!!途中から舗装が途切れ、赤土むき出しの道に変わってしまいましたが、それでも、道のフラットさは以前とは比べ物にならない程。水路で釣りや投網を楽しむ地元の人たちを窓から見ながら何となくボーっとしていたら、あっという間に着いてしまったというカンジです。ちなみに、前回シェムリアップに着いたのは夜の11時。あまりの疲労に宿を探す気にもなれず、結局、バスが止まったホテルにそのままなだれ込み、泥のようにへたり込んだものですが、何と、今回バスが街に着いたのは夜の8時!!以前滞在したゲストハウスに同じバスに乗っていた日本人青年2人とトゥクトゥクで向かい、部屋も確保した後、晩メシまで食いにいってしまいました。人々の生活レベルが向上したせいか、本当に街もきれいになり、人々も以前よりもずっと穏やかになったような気がします。たった4年間ではありましたが、その間に、街は本当に大きな進化を遂げたようです。ただ、以前と同じく、道が舗装されても赤土の砂埃が凄いので、「バスに乗った後は3回くらいシャンプーをしないと、シャワーの水が赤茶色になる」という点だけは変わっていませんでした。次は是非、バスそのものの向上にも力を入れてほしいと思います。アンコールワットも、それはもう、素晴らしいです。水面に映るアンコールワット。そんな話しはまた明日。握手した&夢聞いた人今日1人 合計79人 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.09.29
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皆さんこんばんは。私は今、タイから国境を越え5カ国目カンボジアにいます。今私がいるのは彼の世界最大の仏教遺跡、世界遺産アンコールワットのあるシェムリアップという街に来ています。ちなにみ私がここに来るのは2回目。初めてここを訪れたのは今を遡ること4年前、2004年の4月。バンコクからシェムリアップを結ぶバスは、まずタイ側の国境アラヤンプラテートまでの200kmあまりの道のりを約3~4時間、アスファルト舗装された道を冷房の効いた車で快適なドライブを我々旅行者に提供してくれました。そして辿り着いた国境の街は、巨大なバスターミナル兼市場のような場所に、労働者と、乞食と、乞食なのか労働者なのかよくわからない人が山のようにたむろしており、当時甘ちゃんだった私は大いにビビリまくりでした。更に、旅行会社のスタッフに引率されて国境を越えると、そこは赤土の砂埃が舞うバラックの固まりのような街。全く舗装されていない、ゴミだらけの汚い道、アラヤンプラテートよりも更に数の多い乞食、しつこいタクシードライバー、物売り、荷物持ち、その他有象無象がしつこく付きまとってきては、引っ切りなしに左右から何かしらの言葉をわめき散らしてくるので、恐ろしくてチビりそうになります。だが、そんなものはこれから始まる死のドライブの序章に過ぎなかったことをそのときの私は知る由もありません。旅行会社のオフィスで3時間程待たされ、やって来たバスは韓国の中古車らしき、ハングル文字が扉に書かれたヒュンダイの超オンボロバス。一応、クーラーは入っているらしいのですが、殆その役割を果たしておらず、生暖かい風を「もわぁ~」と私に向かって吹き掛けています。シートのスプリングはくたびれ果ててダルダル。もちろん、リクライニングなんてシャレた物は着いていません。そんなオンボロバスに限界まで人を押し込めバスは走り出したのですが、この道のりが本当に地獄のようでした。カンボジアやタイに於いて、1年で一番暑い時期が4月に当たります。場所によっては気温は40℃を軽く超え、突き刺すような日差しが、人間という生き物の生気を際限なく吸い取っていきます。そんな日差しに照りつけられて乾ききった大地は、地平線の果てまで見渡す限りの赤土の平原。火星の風景を連想させるような殺伐とした風景の中に、今にも風が吹いたら崩れそうな家に、如何にも貧しそうな人々が暮らしていることを伺えます。目の前に、圧倒的スケールを持って迫ってくる「カンボジアの貧しさ」が、日本で甘ったるく育った私の心をえぐるように掴みます。そして何よりも、道が酷い。舗装も何もされていない、本当に穴ぼこだらけの道をオンボロバスは砂埃を撒き上げながらガコンガコンと進んでいきます。乗っているだけでヘビメタバンドのライブに行き、最前列で頭をフリフリしているくらいの揺れを強制的に我々に体感させてくれます。そして大きな穴や溝にバスがハマると、その瞬間、バスのドアが「バタン!!」という轟音を立てて全開になり、猛烈な勢いで赤土の砂埃が車内に入り込み、その扉を閉めようとすると、ドアの取っ手がポロリと取れてしまうという漫画のような展開。そんなドライブと途中2回の休憩を挟み8時間続けることにないります。常に上下左右にドンブラドンブラ揺れるバス。車体はその度に「ド-ン!!ドーン!!」と派手な音を立てます。最初は元気でおしゃべりを楽しんだり、お菓子を回し食いしていた白人たちも、次第に言葉少なくないり、そして最後には押し黙ってひたすら揺れに耐えています。休憩場では物売りの子どもや鼻垂れ坊主に何故か「チョースケシンダー!!チョースケシンダー!!(故いかりやちょうすけのことだと思う)」と叫びながら付きまとわれ、レストランでは「日本語で女の口説き方をおしえろ」等と馬鹿っぽい顔をした店員にまとわりつかれ、夜中の11時頃、ようやくついたシェムリアップの街では、水揚げされ、そのまま放置されて腐乱した鯖のようになっていました。そんなステキ思いでロード、バンコク→シェムリアップ。あれから4年。今回のルートはバンコクからカンボジアに入り、首都プノンペンを経由してベトナムに入り、そのまま北上。途中でラオスに入り、ヴィエンチャンからタイに戻ってくるというものです。「またあれに乗らなきゃ行けないのか…」と思うと、果てしなくブルーになっていきますが、このバスに再び乗らないと、ベトナムに辿り着くことさえままなりません。覚悟を決めて、カオサンの旅行会社でシェムリアップ行きのバスを予約しました。 つづく。すみません、今いる場所のネット環境が悪過ぎて、上手くネットを接続できません。明日場所を変えて、この続きをアップさせていただきます。写真は、国境近くの食堂で見かけた子ども。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。ありがとうございます!!
2008.09.28
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