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Jan 30, 2007
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本当に大切なものって何?

今、そう考えている間にも
草木は枯れ、空気は淀んでいく。

優しさの答えも知らず、
「今までもこうしてきたから」と、
今にもはち切れそうなビーチボールの上で、
肉を焼き、たれに付け、口に放り込むんだ。


それは、最後の一枚だ。

君の自由にすればいい。



裏も表も無い。
そこにはルールも答えも存在しない。
焼け過ぎなんて事も無い。
牛だからといって、遠慮する必要なんて全くないんだ。
君自身が焼けたと思った瞬間が一番の食べごろなのだから。

ちなみに僕の食べごろは五秒ほど前に過ぎ去っていった。
けれど、不思議ともったいないとは感じはしなかった。
素直に、君の好きなようにすればいいよ、と思えた。

君は嬉しそうな顔をしながら、
確かめるように何度もひっくり返す。
そして、ゆっくりと網から離し、


読んだ通りの流れだった。

何度も肉をひっくり返す事、
嬉しそうな顔をする事、
君が焼けたと思うであろう瞬間。

今こうして上カルビが僕の皿に入っている以外は。





「どうぞ」

と君は微笑んだ。



人の争いは未だに終わりを見せようとはしない。
終わりなど無いのかもしれない。


「戦争はなんで起こるんだろうね」

答えのない答えを君にぶつけた。

「譲れないものがあるんじゃないの?」と、君。

「譲れないもの・・・」と、僕。

「食べるまでが長い」と、君。

「ごめんなさい」と、僕。


本当は君が食べたいはずのカルビを、
僕は君に譲らずにひと思いに食べた。












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Last updated  Jan 30, 2007 08:35:45 PM
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