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2006.09.09
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♪俺はロボットサイボーグ 暗闇色のスーツの下に

 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う
 木枯らしに似た口笛は 死神の歌う子守唄
 俺は三郎 ハカイダー

 俺はロボットサイボーグ 白いカラスのハンドル握り
 鋼鉄の街を 影が飛ぶ
 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う
 雷鳴に似た爆音は 死神の歌う子守唄


 俺はロボットサイボーグ 右手にきらめく氷の刃
 地獄の使者の破壊剣
 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う
 しじまを破るその音は 死神の歌う子守唄
 俺は三郎 ハカイダー♪

ハカイダーってよく見るとグロテスクなヤツだ、と思うのはきっと脳みそむき出しの頭部によるものだな。
別に体と同じ黒いカバーで覆ったっていいじゃんと思うのに、わざわざ透明のそれをつけてやんの。この辺、やっぱり石ノ森章太郎ってすごいセンスをしているところだね。

で、その石ノ森章太郎の作詞による、彼のテーマソングのひとつがこの「三郎のテーマ」(もうひとつは「ハカイダーの歌」)。

曲の最初、“木枯らしに似た”口笛が、聴く人の心を鷲掴みにする。そして効果的なティンパニの音も力強いイントロが流れ出すと、もう気分は“黒”。重厚なアレンジに乗っかった口笛がいっそう“黒”のシャープさを演出する。特ソンの世界でも指折りのかっこよさだ。
それはもちろんイントロだけに留まらない。そこで歌われる数々のフレーズが真骨頂。
なかでも“頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う”1~3番に共通する、あまりにもハードボイルドなこのひと言がなんといってもすばらしい。これだけでハカイダーのキャラクターを決定的に印象付けたといっても過言じゃない。


それにしてもハカイダーって、稀有なキャラクターだよなぁ。ゴリ様(またも出るかこの名前)とは別なベクトルで、善悪の二元性では括れないヤツだ。他のダーク破壊部隊のように、人々の殺傷や蹂躙を目的に作られたわけじゃない。あくまでもキカイダーの破壊だー、のために生まれたロボット。
キカイダーを善ととらえれば、対比としての悪、ということになるんだろうが、彼の行動原理を置き換えれば、悪の組織を倒そうと執拗につけ狙うヒーローと同じなんだよな(幾多のヒーローって、悪の組織を倒そうとはしても、それ以外の悪、たとえば交通戦争や汚職、人間による殺人事件なんかにはタッチしない。真に平和を守るならこういった事件や出来事にも関与してもいいのに…)。

しかも、というか、だから、というか、ハカイダー。最後まで“正義”に寝返ることはなかった。物語の終盤、アカ地雷ガマによってバラバラにされたキカイダーを見て己のアイデンティティに疑問を持ち、ついには怒り狂ってダーク基地を破壊、プロフェッサーギルにまで詰め寄り、あげく、白骨ムササビに倒されてしまう(「キカイダー、どうせ倒されるならおまえにやられたかったぜ」は名ゼリフだ)。
この終始一貫したスタンスがよいのだな。そう、巨人の星における花形のような存在。彼には彼のモチベーションと目標があり、それに向かってまっしぐら。周囲の迷惑も顧みず、打倒飛雄馬(キカイダー)に向け命を燃やすライバル…(ハカイダーに熱い涙や友情という観念があったかどうかは別にして。いや、あの最後のセリフを聞く限り、キカイダーに向けた意識の中に、近いものは芽生えてたかもしれない)。

いかなるプロセスを経てそうなったのかはわからないけど、この歌よくぞ水木一郎に歌わせたもんだ。並みのアーティストではとてもあのカッコよさとドスの利いたボーカルは聴けないし、ハカイダーを単なる悪役としてではなく、ひとりの際立つライバルキャラとして捉えた熱い彼のボーカルゆえに、名曲たり得たと思う。


余談だけど、ハカイダーソング2曲のうち、この「三郎のテーマ」はキカイダーに登場のハカイダー、「ハカイダーの歌」はキカイダー01に登場したハカイダーって感じがするのは私だけ?

“白いカラスのハンドル握り…”白いカラスって、ハカイダーの駆るオートバイの名前。バイク自体に大きなデコレーションはされていないが、その渋さがなんともハカイダーに似合うのだ。
そんなネーミングの妙と併せ(全身黒ずくめのロボットが“白いカラス”に乗って爆走する…ロジック的なイメージも楽しい)、ハカイダーの魅力を的確に感じられる、特ソンならではの傑作ソング。それがこの歌なのだ。

最後に蛇足のチャチャ。ハカイダーって、ジョージ秋山キャラに通じるよな~。顔はオロカメン、胸はザ・ムーン…。





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Last updated  2006.09.09 23:51:54
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