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ヤエモンジ

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2008.04.07
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♪赤い夕陽に燃え上がる 君と誓った地平線

 帰らない君とふたり 遥か果てない地平線

 赤い夕陽に燃え上がる 君と走った地平線
 ああ笑っても怒っても ルルルー
 いつまでも君とふたり 遥か果てない地平線♪

乱暴に言ってしまえば、「怪傑ズバット」ってドラマは宮内洋のプロモーションビデオなんである。
イキでキザでかっこよくて強くてやさしくて情に深くて熱い魂を全身で体現する、日本でヒーローと言えばこの人しかいない!の宮内さん。
どんなヒーロー番組に客演しようとも、彼が客演した瞬間ぜ~んぶその場をかっさらってしまう、すばらしき愛すべき役者だ。


「ズバットのマネは、危険ですから絶対にしないでね」
毎回予告の最後に出てくる言葉だけど、いやいやそれを言うなら“早川健のマネは…”だろう?鞭ふりまわすことはたやすいけど(まぁこれも危険と言えば危険か)、居合い抜きでハート型に切られたシャツの切れ端の中に、さらにちいさなハート型をくり抜くなんて芸当、彼以外には間違っても出来やしない…。でも、ためしに挑戦してみたい(オイオイ)。
やはりヒーローたるもの、女性ばかりでなく男性が惚れ、あこがれるところが無きゃイカンね。でなくて、ど~してヒーローを名乗れるものか、だ。
悪の手下が狼藉を働くその場所へ、ブルドーザーの先端に立ち、ギターを弾きながら現れる早川健=宮内さん。いったいどういう経緯でそんなシチュエーションが生まれたのか(そもそも運転してるのは誰だ?)、しかしそんな正当なるツッコミも彼の前では野暮というもの。映像一発、考えるスキを与えない、いやその姿すらカッコイイ!と一瞬でも思わせてしまうなんざ、東映ヒーロー作品の魅力であると同時に宮内さんならではの芸当だ。

その分宮内さん、子供にも分かるヒーロー像を確立すべく影でかなり努力していた、ってのはファンならご存知の通り。
帽子の使い方、指先の角度、腰の高さに自前の衣装。外を歩く時はモラルに反することを自ら一切禁じ、どこまでも子供の手本として振舞う姿勢…。
ここまで徹底していたからこそ、怪傑ズバットはヒーローとして成立する。ほとんどの回を脚本担当した長坂秀佳をして「早川健のキャラクターは宮内洋を想定して書いた」と述べているくらい。つまり、早川=宮内さん。この図式、絶対真理なんである。

その早川健が事あるごとに劇中口ずさむのが「二人の地平線」。早川の親友、飛鳥五郎が作った歌。
きっと飛鳥さんは、某マイトガイの映画を観て感化されたに違いない(笑)

燃える夕陽に照らされた遥かなる地平線にかつての“きみ”へと想いを馳せる。素直に聴けば別れてしまった大切な人を振り返る切ない詞とも取れるが、早川さんがギターを手にして歌うと、亡き親友へ語りかけてるかのようにも思える。チト深いねこの辺。

作品世界におけるこの歌、密かな名曲となっているらしく、ある回ではどこかのバンドがプロ野球界のスター、「石森選手(演じるはその名の通り、原作者でもある石ノ森章太郎本人。一見、とても野球選手に見えないところがムチャで面白い)を称える会」で演奏してた。これバンドのマスターが飛鳥さんと旧友だったからって理由付けがあるものの、よりによってプロ野球の名選手の記念テレビ番組でこんなマイナー調の曲を奏でるくらいだから、やはり名曲とされてるんだろう。


それほど重きを置かれているこの歌、ひとつ指摘せねばならないのが、宮内さんの歌唱。
はっきり言って、歌自体は上手くない。がしかし、表現力は並みじゃない。ここがポイント。

いや、単なる劇中歌としてCDなどで耳にすれば、誰が聴いたって「こりゃ歌手がうたってるんじゃないな」とわかってしまうよ。
けれど、第1話。親友を殺され、形見のギターを手にひとり涙ながらに歌う早川健。ついには感極まって「あすか~!!!」と叫ぶあのシーン。
そのシーンに全霊を傾け演じた宮内さん。ファンとしてはここに惹かれるのだな。


少々無理やりな選曲、設定ではあったものの、宮内さんであるがゆえに許せる、いや名シーンとなっている。ファンなら必見だ。

たとえネックを鷲掴みにしながらでも。
たとえ手袋はめたまま弾き語っても。
たとえそのボデーにズバットスーツを収納していても。
早川さん、あなたがギターを抱えた姿はイカしてたぜ!!

Viva 早川健! Viva 宮内洋!





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Last updated  2008.04.07 10:40:56
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