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この記事でポイントは、
ブローカーではなく銀行の業態変化である、
甘い格付け、なぜ通用した(複眼独眼)
2007/10/10, 日経金融新聞
▼米国住宅価格の崩落でバブルがはじけるとサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)市場に潜む病巣が浮き上がってきた。システムはなぜ機能不全に追い込まれたのか。▼住宅ローンの借り手に最初に接するのは住宅ローンブローカーだが、収入が手数料である彼らは案件数増加に注力する。忍者ローン(ノーインカム・ノージョブ・ノーアセット)とかうそつきローン(所得証明不要)とかいわれる劣化ローンが誕生した。銀行や住宅ローン会社はブローカーの提供した資料をほとんどうのみにして貸し付けていたようだ。こぞって転売するのだから、ボーナス査定の基準が成約件数ということになるのであればと契約書類の作成にもっぱら励むのがローン会社となる。
▼転売先の投資銀行や証券会社ではローン債権を債務担保証券へと加工・組成し、多額な手数料を享受する。商品設計にあたっては格付け会社の支援もある。格付け会社の収入が積み上がってくる。AAAやAA格表示であればファンドや銀行傘下の投資会社などが組み入れた。マネーマネジャーでさえ商品精査を怠ったところはなかったのか。
▼格付けが甘かったのではとか、投資銀行等との利益相反など格付け機関に注がれるまなざしは厳しい。大半のプレーヤーにとって、手数料が収入源というところが「規律」を失わせた原因との指摘もある。だが欧米の格付け業界に詳しい友人は「債権は満期保有するものだったから銀行は格付けに関して以前は実に厳しかった。ところが証券化して売る業務を始めたあたりから彼らも甘い格付けを求めるようになった」と強調する。
▼審査に基づいた融資という伝統的業務から、コア業務が離れた銀行業にこそ落とし穴があったとみる。反面教師として記憶にとどめておきたい点だ。(祚)
他でも、 銀行の証券化販売 については同じ指摘があったのでこの記事の記載が印象に残った、
サブプライムローンについては、
一昨日のガイアの夜明けでもその原因がサブプライムローンを強引に販売したブローカー(の手数料制度)に焦点があてられていた、
しかし、それを仕切るのはやはり元締めの銀行であり、
彼らは(審査が甘くなる)証券化という手法で一気に販売(融資)を拡大した、ところが今回の最大のポイント、
おそらく直接融資では審査が厳しく、サブプライムローンはありえない存在だったと言うことだろう、
証券化は便利だ、
小口化できる、イロイロ混ぜられる、銀行のリスクを分散できる、が借り手審査が事実上棚上げされる、その結果が今回のサブプライム問題だった、今後、銀行は今回の反省を受けて、
本来の(審査の厳しい)直接融資へ回帰していくのだろう、
覚えておこうと思う、
(追記)
今朝のNevadaさんから、
半値になった証券化商品・・・ 2007/10/11 9:50
ダブルA格 49円台
トリプルA格 82円台今、日本の金融市場で<証券化商品>に大変な事態が起こってきています。
いままでありえなかった価格が出てきているのです。証券会社・投信各社は<高格付け>=<安全>と言ううたい文句で、多くの金融商品を個人・投信に販売していましたが、今やそれが暴落してきているのです。
多くの個人は<ダブルA格>であれば、ほぼ元本は確実と思っていましたが、今や半値以下になっているのです。
このような証券化商品の時価等詳細は殆ど一般個人は知る由もありませんが、実態は日々悪化しています。
ある日突然、所有していた高格付け商品が価値をなくしたと知ったら個人はどうなるでしょうか?
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