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庭の金木犀が花をつけた。
金木犀を苗で植えたのはいつだろう??退院記念だとういうからもう7年も前のことだ。なかなか花が咲かない間も着々と生きていた。今年は暑かったせいかとも思うが、今までと何かが違って、ちょっと咲いてみようかな、という感じだったのかもしれません。
何かが違うというのは、力がたまっていくこともあるし、それまでの時間の流れが少しだけ方向を変えることもあるだろう。また、外からの影響だけではなくて、 木自身の中の、何かの条件が変化する、 ということもあるかもしれません。
目に見える花は花 だけの変化ではなく、見えないところに色々な出来事が集まって、その結果として咲いているのだと思う。
毎年きちきちとちゃんと花をつける木は元気で見ごたえもあるし、多くの人がそれらの木ばかりをほめたくなる。花の美しさやいい香りに元気づけられるからだろう。
でも、自分の庭の木となると、 7年もたってやっと咲いたほんの少しの花も、ものすごく大切に思う。頑張って咲いたんだなあ、と思う。
修学旅行の疲れがずいぶん出ている弟の様子を見ていると、見守るしかできないことの大変さや辛さを経験する。今までの様子とすごく違うので、別の人になってしまったようでとても悲しい。本当に元気になれるのかとも思う。
心配で吐いてしまった。
家族はなかなか見える姿だけを受け止めるわけにはいかない。余計なことも考えてしまうし、色々な気持ちを行ったり来たりする。一緒に喜んだり悲しんだりする気持ちだけでなく、見守るものとしての気持ちの変化を経験する。とても疲れる。
先のことは誰もわからないから、金木犀も必ず咲きますよ、と言ってもらいたくても、だれも言ってくれない。家族の外側で見守る人は、踏み込んでくることをしないものだ。
私があんなに悪い状態からこんなに元気になったのだから、弟もきっと大丈夫だと心のどこかでは信じている。確信ではないけどすごく頑張っている様子がわかるから助けたいと思う。
誰も言ってくれないけれど、 金木犀がもう少し見守ってあげて、と励ましてくれたようで少しだけ心配の重しが軽くなった。
ような気がする。
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