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ストレスがたまると母は草取りを始める。ごっそり引っ張ってばばっと捨てるとスッキリするようだ。見ている方もけっこうスッキリする。 草を抜く音がずくっずくっざこっ、ざかざかずくっとリズムに乗っている。
そして、すっきりした花壇に苗を買ってきた。福祉センターのスタッフさんと秋晴れの気持ちよい外出だった。
ショッピングモールの中に、福祉作業所がワゴンのお店を出している。ちょうどかわいいシクラメンを発見して買うことができた。ガーデンシクラメンはちっちゃくてかわいいのだけれど、寒さに強いから外の地植えでオッケーなのだそうだ。
いつも苗を枯らしてしまう水やり係の母は、ホントに外で大丈夫か~?と考え考え、プランターと地面の間を行ったり来たりしている。ぐずぐず決められない。地植えでいい、って言ってんのに。めんどくさい。
福祉センターの帰り道に玄関前にケイトウが一つ咲いているのを発見!真っ赤で、どどん、と花火のように咲いていた。写メで見せてもらったけど、 すごい態度で咲いていた。たった一本でも、堂々とふてぶてしささえ感じる。 真夏の暑い中でもものともせず咲くのだそうだ。すごい。
もこもこの花は、脳みそみたいで気持ち悪い人もいるらしいけど、私は、ふわふわの毛糸みたいで触ってみたい感じがした。でも案外中はかちりと固そうだ。
ケイトウというのは鶏のトサカににているからついたのだという。ホント名前は面白い。名前もおもしろいが、その、 どっしりした自信たっぷりの感じが気に入った。たった一人でも、自分が考えていることはちゃんと現しなさいといわれているようだ。
シクラメンが下を向いて少し恥ずかしそうにしているかのように見せといて、実は寒さに強く底力があるのだって感心する。方法は違っても 芯になるものがあるかないかが生きのびる力になるのだと思う。
私はどっちのタイプだろうと思う。私はケイトウタイプだと母に言われて、なるほど、そうかもと受け入れた。ふてぶてしいところがぴったりなのだそうだ。最近は色々いわれても、あんまりむっとしなくなった。その代わり、ふん!と思う。これがケイトウのゆえんだろう。
じゃあ、母は、とひょっとしてシクラメンタイプかとも思うが、もうちょっとトゲがあるのでぴったりな花を探すことにする。