積  乱  雲

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ローリエ・K

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2018.05.22
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​​​環境のストレスを人一倍感じる弟が本当につらそうにしている。

制御できないストレスの侵入は、自分の肉体を感じることさえ超えて我が物顔に体を乗っ取るのだ。

見ないようにしたり、聞かないようにしたり、と刺激から逃げられるうちはいいのだ。
逃げろ!の命令さえストレスに支配されているとき、人は無力だ。

世間ではさわやかで、気持ちのよい季節。

という価値観も、健康で元気で余裕がある人のものだ。

具合が悪いとき、カーテンを開けて光が差し込むだけで嘔吐したものだ。
自分でない自分が暴れる無力感を感じないように、見ないように、ひきずられないようにしても、
太刀打ちできないのだった。


行動を起こすのは病で、本人の人格ではないことを伝えて安心させたい。

私は言葉で書くことで、心に沈ませていた鉛を吐き出すことができた。
その作業はとても苦しかったが、一つずつ楽になった。
自分の精神が肉体よりも強く、自分の体の主人は私の心だ
ということを何度も母から聞かされた。

今、弟の混乱を助けるのも、病を客観視して自分自身を殺さない方法を見つけることだ。
けれど、弟の理解に沿って行くことはとても難しい。

自分が感じる感覚が、自分の肉体とは離れて脳が過敏に反応していることを知らせる試行錯誤が続く。

疲れると現れるあばれんぼうをイラストにして、その子に向かって話しかけることにしたようだ。
​その命令まちがってるよ!​ と自分に自分で注意している。
その時はなんだかうれしそうだ。

私も、苦しみに支配されているときは、眠っているときさえ見えないものに存在すべてを取り込まれた感じだった。それが恐怖や不安だったのだろう。太く、暗い、恐ろしい声で誘いに来るのだった。戻ってこれなくなるようで眠るのが怖かった。



しかし、自分の中にいる病とは離れることができないのだ。
静まらせ、手なずけ、おとなしくさせてやるには理解し、もっとよい方法を一緒に考えるしかないのだ。

まだ希望を持っている。
手っ取り早く薬を増やして何も考えられないようにするのはまだ先のことにしたい。

そんなことを議論する両親も、だいぶくたびれてきた。


精神の障害を持つ人の苦しみは計り知れない。
家族もともに歩む道のりも長い。​​​





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Last updated  2018.05.22 10:17:25
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