就職活動をサボり、漫画喫茶で時間をつぶして いた 可南子 だが、 義母 の前では一応 熱心に活動中なふり をしていた。もっとも、 異母弟・旅人 には バレバレ で、 「何冊読んだ?」 と聞かれる始末。それでも、 会社に葉書を出し、 足フェチな書道家、西園寺さん(70歳?) と旅行に行ったりと忙しい(?)日々 の中、 初めて受けたのが、 有名百貨店の試験 。案内に わざわざ平服でと書いてあった ので、思いっきり 気合を入れた私服 で出かけたら、 周りはみんなリクルートスーツ!しかも、なぜかスパイ試験なるものを受けさせられて・・・??
SPI試験をスパイ試験と勘違いするほど、 就職前線から遠く離れた大学四年の藤崎 可南子 の、 <目指せ!漫画読み放題な編集者への道>物語 。 可南子 は友 人で、同じように出版社希望の 二木君 や 砂子 とともに、 遅ればせながらも就職活動を開始 するが、 次から次へと問題が 。 まず二木君の 「ホモかもしれない」発言 に、 古本(のせいで)面接忘却事件 、 西園寺さんの音信不通 、そして最大の問題が、 五月の連休に予定される親族会議!
タイトルの意味がわかった瞬間、思わず吹く出してしまったわ 。 「出版社の社員が、いいのか、それで!!ってか、だれかおしえてやれよ!」と、突っ込んだ のはもちろんのこと。さて、 主人公の可南子ちゃんと、エッセイで知る(と、わたしが勝手に思い込んでいる)しをんさんがかぶって しまい、 もしや、これは 半分ほどは実際に起きた のでは?と、かんぐって おります。 特に就職活動のさまや、本屋や漫画喫茶がらみの出来事 なんぞは、そう思えてならんのよ。そして、 川原ワールドを思いおこすような言い回しのせいか、かってに河原 泉さんの絵をはめて脳内ビジョンを作成、読んでおりました。ザルですが、こんなときには便利な脳みそです。ヘヘ・・・。 ただ、 いろんな問題が残ったまんまなので、この後がどうなったのか気になってしょうがない・・・・(無事就職できたのか?跡継ぎ問題は?ニキちゃんの恋はどうなったのか?などなど・・・) それでも、彼女の小説の原点のようなものが見えて、楽しかったわ。(しをんさんが「中国の壷」が好きな理由も、ちょっとわかった気が・・・)
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