三浦 しをんさん
が描く 現代版「細雪」?!
あの家に暮らす四人の女
刺繍作家で38歳 の 牧野 佐知 と、 その 母・鶴代 、そして 佐知の友人で 保険会社 に勤める 谷山 雪乃 、 雪乃の 職場の後輩 上野 多恵美 。 そんな 四人が 古びた洋館・牧田家で、奇妙な共同生活 を始めて一年 。 5年前 、ひょんなことから ハチ公の尻尾をつかんでいた雪乃と佐知が知り合い、友人となり 、 手芸好きの多恵美が雪乃の紹介で佐知の刺繍教室にが通う ようになり、その後、 いろいろあって共同生活をすることになったのだ が 、実はもう一人、敷地内に住む者がいた。山田 一郎 。 彼は牧野家の表門を入ってすぐにある守衛小屋に長年(60年以上)住んでいる 、 家族でも親戚でもない謎の存在 だ。もっとも、 本人は 鶴代と佐知のお目付け役 のつもり らしく、 「私がお二人をお守りせねば」と、頼みもしない使命感に燃えている。 そして、 鶴代と佐知は、 雪乃と多恵美が一年も前から澄んでいることを山田に話していなかった 。二人は普段から、駅に近い裏門を利用していたし、いちいち説明するのもめんどくさいし、いずれ気づくだろうと高をくくっていたのだ・・・
アラフォー娘とその母、そして友人達という変わった共同生活を送る 四人の女たち、実は「細雪」の登場人物と同じ名前。 そんな四人の生活は、謎の老人・山田の目をかいくぐり、ストーカー男に警戒し、互いに炊事当番をこなしながらの、ぬるく、かしましい日々で・・・
なぜそこでそう思う?!なぜそこでそんな発想をして、そんな風に展開してゆくんだ?! と、一人で突っ込み、 うひゃうひゃと笑い ながら読みました。 <河童(夫?)殺人事件(未発生)> なんて、ほんと笑ったわ 。ふふ・・楽しかったわ。そして 突如カラスが語り手 になったり、 父の幽霊が登場 したりと、 日常生活に突如ファンタジー的な色 が出てきたときには少々驚きましたが楽しかったので、まぁいいかと。それはそうと、 <ただ見守るだけ>な存在 というのは、どっかで訊いたことのある わねぇ、しをんさん。そういやぁ、あれも突如 龍 がでてきたりしたわねぇ・・・
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