罠猟(主にくくりわな)の秘訣
狩猟免許を取得したからと言ってもそう簡単にイノシシが捕れるものではありません、
車にぶつかるほど生息していても罠に架かるのはごく一部です。
私がお手本としている「因島のトラ」さんの
「ワナ猟の秘訣」を記載します。
イノシシは特に嗅覚が鋭く、
犬は人の三千倍、
イノシシは六千倍と言われています。
たゆまぬ研究心と努力、
そして毎日の見回りの成果により、
やっと捕獲となります。
罠猟に携わっている方、
またこれから携わろうとしている方、
是非参考として良い結果を上げてください。
「因島のトラ」さんのブログ ( 徒然なるままに2 ) より引用。
1.イノシシの通り道を調べ、よく通っているスレを探す。(イノシシの足跡の大きさや歩幅 も 細かく観察し、イノシシの大きさを推測する。)
2.作業中は人間の臭いを残さないため、ゴム 手袋 を使用し、汗を落とさないように タオル で鉢巻をする。
3.当日は、整髪料や、 コロン をつけない。(タバコも臭いがするので吸わないようにする。)
4.穴を掘るときは、掘った土をバケツに入れて、10m以上遠く離れたところに捨てる。
5.ワナを隠す土は、ワナを仕掛ける近くの表面の土を使用する。穴を掘るときの表面の土だけをバケツに取っておき、使用すると良い。
6.ワナを仕掛けた付近を歩き回り、歩いて臭いを分散させ、ワナの周りだけ人間の臭いがするのを避ける。
7.穴を掘るときは、なるだけ根を切らないようにする。どうしても多少の根が切れて、周りと臭いが違ってしまうので、ワナを セット した後、ペットボトルの蓋に小さい穴を開けておき、近くの山水を汲んできてワナの上から水をまいて、臭いを沈ませて、なじませる。
8.イノシシの前足がワナに掛かるように、木の枝や、石を置き、ワナを踏ませるように仕掛ける。(1.で観察したイノシシの歩幅を参考にして、障害物をまたいだらちょうどワナの穴に来るような位置にセットする)
9. ワイヤー を繋ぐ木は、多少曲がるぐらいの木を選ぶと、ワイヤーや足が千切れ難い。とは言っても細すぎると、木が千切れてしまう。ワイヤーの途中に弾力の有るバネやロープを使っても良い。
10.イノシシが掛かったら遠くから分かるように、目印やセンサーをつける。目立つ布をつけた竹ざおをワイヤーの範囲内に立てて、イノシシが暴れたら倒れるようにする。ワイヤーに水糸をくくりつけ枝を通して離れたところにペットボトルに水を入れて吊り下げておく。(ワナに近づいてイノシシが暴れてワイヤーが切れる事故を防ぐためと、ワナの近くに人間の臭いを残さないため。)見回りが楽になるが、時々はワナを調べておかないと、空ハジキしたままではイノシシが掛からない。
11.ワナを見回るときは、同じルートを通らない様に、毎回違った道を通ったり、ワナを掛けた場所の周りを歩き回り、臭いを分散させる。
12.ワナを気付かせないように、あちらこちらを スコップ で掘り返し、軽く埋め戻して、イノシシに穴に対しての警戒感をなくさせる。(ダミーの穴を沢山掘っておく)
13.ワナを掛けたスレ以外のイノシシの通り道に、人間の臭いや痕跡をわざと残し、警戒させ、他の道を通り難くする。
14.ワナを掛ける場所は、道路より上に掛ける。イノシシを運ぶときに、上に引き上げるのは大変な労力が必要となる。
15.発情期に雌のイノシシを解体した場合、雌イノシシの尿をペットボトルに入れて運び、ワナの近くに撒くと、雄のイノシシが掛かりやすくなる。
16.ワナの輪の大きさは、小さいほどくくる時間が短くなり、空はじきが少なくなり、捕獲率が上がる。が、そのスレを使っているイノシシの大きさを考慮し、枝や石の配置が重要になる。
17.ワイヤーの締め金具(くくり金具)の前に丸い リング (オーエスピー商会の部品リング1) をはめると、締め上げる抵抗が少なくなり捕獲率が上がる。
18.ワイヤーに天然由来のグリス状の油を塗ると、ワイヤーのすべりがよくなり、捕獲率が上がる。
19.ワイヤーの油の臭いが強い場合は、木の実や葉を入れた鍋で、煮てから使う。
20.臭いを抜くため、使用する前に土に埋めると良い。
21.イノシシは揮発性の油の臭いは嫌いでないので、ワイヤーの臭いは気にしなくて良い。
22.ワイヤーの臭いを消すには、ワナを仕掛けた 周辺 に少量の 灯油 をまいておくとよい。
23.穴を覆う場合の棒は、割り箸がよい。反対の意見もあります。割り箸はぬれると弾力が出るので、シュロの葉の枯れた茎部分が、パキット折れるので良い。穴をふさいだ箇所は、弾力がないほうがよいようです。 ガラス の板にガラス切りで切れ目を入れたものを使う人もいますが、イノシシが掛かるとガラスの破片が山に残り、人や猟犬の足を痛めるので使用しないほうが良い。
24.穴を覆う部分にブリキに切れ目を入れたもので覆い、ワイヤーをその上にセットし、土をかぶせておくと、ブリキ板がイノシシの足にまとわりつき、掛がよくなる。 イノシシ駆除レポートを参考
25.イノシシの足がワナを踏み込んでからバネがはじけるように、引き金を引く紐には、3~4センチの遊びを作っておく。
26.自然薯を掘り出すスコップが、ワナ用の穴を掘るのに便利です。深い穴も楽にほれます。いしがあると、反対が尖っているので、石があっても割ったり出来ます。欠点は重いことです。ダミーの穴を掘るときも、短時間でほれます。イノシシと出会っても槍代わりになりそうです。(山芋掘りとも云う山間部のDIYホームセンターで4.000円程度丸型が良い)
27.1メートルぐらいのくくりワナのワイヤーを作り、10ミリ以上の太さの5メートルぐらいのロープをつけたものでイノシシの口に輪を引っ掛けて、イノシシを引き出すと良い。力が入らないときは、ロープの途中にコブを作ったり30センチぐらいの枝を結びつけると、重いイノシシも引き出しやすい。複数人でイノシシを引き出すときは、後ろ足にもロープをつけて、方向を修正すると良い。溝に落ちそうになったり、樹に引っかかっても、乗り越えやすい。
28.箱ワナの餌は、米ぬか・芋・ミカンなどを使うが、ぶとうパンもイノシシが好む。箱ワナの上にコンパネなどをおいておくと、カラスが餌を見つけにくく、雨が降っても餌が濡れない。
29.くくりワナにイノシシが掛かると、暴れて4~5ミリのワイヤーも、キンクさせて切ってしまいます。ヨリモドキ部分が樹などに巻きつくと、キンクしやすく切れやすい。イノシシの様子を見に、近づくときは坂になっていたら高い方から近づく。ワイヤーが切れてもイノシシが突進してくる速度が少しでも遅くなる。(ワイヤーが何時切れても良いように、銃には弾を込め、安全装置をはずし、銃が撃てるように、見物人を後ろに待機させる。銃が無い人や後ろの人は、槍や棒を持たせておくか、トラックの荷台に上がって観てもらう。)
30.駆除でワナを仕掛けるときは、蚊が多いので腰に蚊取り線香をつけて、顔には防虫網をかぶる。防虫網の色は黒が良い。緑やグレイの網は木陰での作業をするとき視界が悪くなる。
31.装備品。イノシシが生息する山に入るときは、必ず20センチ以上のナイフ・又は剣鉈を持参すること。護身用・イノシシの血抜き・道を切り開くために使用する。※必ず良く切れるようにいつも研いでおくこと。出来れば、剪定バサミ( 岡恒ユニーク200ミリ )と折りたたみ鋸( 岡恒ブランカ-ストッパー付き )を2段式革サックに入れ剪定バサミにはワイヤー入りカールコードを付け腰に下げる・ラジオペンチなどもあるとワナには便利。
32.最近の装備品、GPSは必需品になりつつあり。コンパス・地図を内蔵し、自分が歩いた道筋が残るものが良い。携帯電話と無線機、出来れば防水のものが良い。
33.夏に山に入る場合は、飲み水はスポーツドリンクを少し薄めたものを凍らせて持参する。1~3本熱中症になる前に、再々水を呑み、体温が上がってきたら凍ったペットボトルをお腹に入れると、体温がすばやく下がる。冷えすぎたら背中に入れる。ペットボトルは満杯にせず、ペットボトルを少しへこませてフタをすると凍らせても破裂しにくい。
34.イノシシが掛かったワイヤーは曲がって使い物にならないので、ワイヤーロープカッターで切ったほうが、作業がはかどる。
35. トレイルカメラ(35.700円)を 、セットすると夜間や昼間のイノシシなどの姿を写すことが出来るし、ワナや掛かったイノシシの盗難を検挙できる。カメラは発見し難いように、カモフラージュする。
ワナ猟のその後、1か所で3頭目のイノシシ 2014年01月27日 コメント(24)
80キロ級イノシシをゲット 2014年01月08日 コメント(12)