隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Sep 1, 2026
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カテゴリ: 登山・ハイキング
今までに撮りためた写真は、すべて、外付けハードディスクに収めてある。フィルムカメラからデジカメに変わってから、以後だから、何万枚入っているのだろう?駄作あり、お気に入りあり、どれも忘れ難い思い入れのある写真ばかり。

そんななかで、整理しながら目にしたのが、まだ、ブログを開設する2011年以前に、南アルプス、大井川上流、二軒小屋を起点に周回で2泊3日で歩いたときの蝙蝠岳~塩見岳~三伏峠~三伏沢~西俣の写真の数々だった。山仲間二人を誘って、2008年8月13~15日、今から18年前、まだ63才、もっとも自身が輝いていたころの二泊三日・テント泊の山旅をこのブログに、残したくなり、山行記と照合しながら綴ってみた。ウィンク


静岡市内からCR-Vでこの二軒小屋まで4時間を要した。畑薙橋を渡ってからの右岸沿いは、荒れているが、椹島(さわらじま)からの東俣林道は、良く整備されていてほぼカーブのない直線的な林道である。数十年前だったか、まだ沼平に進入禁止のゲートなどなかった時代にマイカーでここまで来て以来のこと。今日は、静岡県高山植物保護指導員として、やってきているので、東俣林道の通行許可証を借りての入山というわけである。

同行者は、M田、M本さん、いつもの気の合ったメンバーである。天気は、文句のない快晴
二軒小屋から出発した ここまでくるとさすが快適、涼しい手書きハート手書きハート手書きハート




東俣林道から、蝙蝠尾根への登山口、ここより長い尾根に取り付く





取り付いてすぐに始まる急登を終え、直に現れる人工物は、中部電力の管理塔。東俣、西俣の流水を集め、ここから下の発電所に落としている施設である。緑の森の中に突如現れるこの白い建物は、転付峠(でんつくとうげ)付近からも眼下に確認できる。なお。どうやらこの施設、夜間照明が点いているようで、翌日のまだ薄暗い朝、四郎作沢の頭付近からも、確認できた

正面の階段を登り、その後は、しばらく続く急登で足にこたえる





徳右衛門岳手前にあり、下って左よりの      徳右衛門岳(2599m)の明るい山頂
ガレ場にあり、最高に旨い水だった       山頂標識は手に持っている粗末なものしかない




徳右衛門岳の先を進むと、原生林の樹間から、これから歩く長~い蝙蝠尾根が見えてくる




重荷と長い登りで、メンバーのひとりがバテ気味なので、予定していた四郎作沢の頭付近の幕営を止めて、手前の森林帯の中を今宵の幕営地と決めた
夕食後、まだ酔いが残る中で見た漆黒の闇に光る満天の星に感動びっくり

<参考コースタイム>
8/13 二軒小屋9:20~9:45蝙蝠岳登山口~10:30中電管理塔~13:55徳右衛門岳手前の水場14:15 ~                 ~14:40徳右衛門岳~16:10四郎作沢の頭の手前で幕営。                      


明けて2日目、森林限界を超えた、四郎作沢の頭(2721m)に到着
まだ、日の出前、遠く富士山を望む     まだ暗いのでフラッシュをたいて撮った一枚




右後方に、笊ケ岳、布引山が見えている~





幻想的な世界が出現






太陽が雲間から顔を出したぞ~           蝙蝠岳(2865m)山頂で足元に転がっている                                  
                         字の消えかけた粗末な山頂標識。 それを   
                         手にしての記念写真~



さあー初めて登るこの広く長大な蝙蝠尾根に胸がときめく~
登山道に見えるのは、そうではなく地割れである




このような地割れ?が登山道に沿って稜線上に続く






ひたすらに黙々と歩くのみ、、しかし、高度を上げるごとに気分は高揚する



2900m付近のハイマツと灌木帯では、ヌカカの大群に悩まされる

ライチョウの親子3羽を目撃し、癒された     その後、朝のさわやかな空気を吸い込んで快調~




塩見岳から南に派生する北俣尾根か?       ロングトレイルを振りかえる





北荒川岳(仙塩尾根)への分岐。ここから今まで見なかった登山者が急に多くなった~




仙塩尾根(かっては、通称、馬鹿尾根と呼んでいた)を望む~



それまで隠れていた塩見岳の山頂部が雲の中からぬっくと現れる




さて、もうひと頑張りだ




そして塩見岳・東峰(3052m)到着
1974/8/21以来、34年ぶりの再訪である。その時の山行は、三泊四日で、広河原から白根御池小屋~草すべり~北岳肩の小屋(泊)~北岳~稜線小屋~間ノ岳(あいのだけ)~三峰岳(みぶだけ)~熊の平小屋(泊)~北荒川岳~北俣岳~塩見岳~三伏峠小屋(泊)~塩川小屋~鹿塩と云った南アルプス北部縦走の山旅で今でも忘れられない記憶に残るものであった。






見飽きることのない長大な仙塩尾根、手前のピークは北荒川岳か、、




はるか彼方に富士山も望める





コロコロ変わる天気に翻弄されながらも、余裕のM田さん、
三角点のある塩見岳・西峰(3047m)n到着~あたりは、いつしかガスに包まれ、展望はない




濃くなったガスに包まれ、天狗岩の岩稜帯を下る~スリリングだが、慎重に下れば問題はない
(今では、しっかりした鎖が付けられて安全に歩けるようだ)

岩の隙間に咲くタカネヒゴタイ(キク科)




塩見小屋到着~






三峰川からの新ルート、塩見新道分岐を通過」~




塩見岳を横目に見ながら、ツガ類の原生林を往く





本谷山(ほんたにやま)2658m通過、視界ゼロ~  さらに三伏山(さんぷくやま)2615mを越えて




日本で最も標高の高い三伏峠(2580m)に到着          三伏峠小屋



小休止後、お花畑の巡回パトロールに向かう
以前は、高山植物が見事に咲き誇っていたこの緩斜面も、ニホンジカによる食害によって見るも無残に
草一本生えない裸地と化してしまったが、植生復元保護団体によって、鹿よけのネットを立てたことで、少しづつ回復しつつあるのが現状である。次世代に残すためにボランティア仲間たちと、地味な活動の一端を私も及ばずながら担っている。

あいにく深い霧に包まれてしまったが、防鹿柵のチェック(強風や雪の重みで倒れていたり、つぶれていないか、破損した箇所はないか、、など)
植生調査も入念に行う(新たに咲き出した花はないか、それぞれの個体数は増えているか、、)




タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)       コバノコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
平地型に比べて、背丈は低いが花が大きく      似た花は、他の山塊にも見られるが、
色も濃いのでたいへん美しい            これは、南アルプス、八ヶ岳に多く咲く         




トウヤクリンドウ(リンドウ科)         オヤマリンドウ(リンドウ科)
高山植物としては、花期の遅い花。曇るとすぐに   葉に特徴のあるリンドウで、花は小さく
このように開いた花を閉じてしまう敏感な花。    地味な花である。




柵内に黄色く目立って咲いているのは、皮肉にもニホンジカの忌避植物であるマルバダケブキ(キク科)
他には、イブキトラノオ(タデ科)、ハクサンフウロ(フウロソウ科)、黒っぽく点々と見えるタカネコウリンカ(キク科)などが元気よく咲いていた




柵をひとまわりして後、三伏沢の源頭に向かう~




三伏沢の源頭部に残る今は無き三伏小屋の跡地と残骸.(2003年に閉鎖になった)




<参考>
1940年代の三伏小屋。積雪期なのでかなり埋もれている。左岸側の小屋(本多勝一の、「初めての山」より抜粋)




小屋は、右岸にも建っていたようだ




この熊よけの鈴は、逆算してみると、52年前に三伏峠小屋で買ったもので、今でも愛用している大笑い





三伏小屋跡から
わずかに下った右岸側の枝沢から豊富な水が流れているので、幕営するには、格好の場所だと思ったが、幕営禁止の立て札が有ったのでここは止めて、、(この枝沢の水が最高に美味しかった





やむなくさらに三伏沢を下降し、          ちょっとした高台にテントを張った




今回の山旅での最後の宴は、イワナの塩焼きがいいと思い、
30分程度で、食べごろサイズ、25cmを6本調達するウィンク
この夜の宴は、大いに飲み、食べて、明日への英気を充分補充した




釣ったイワナが半分くわえていたサンショウウオ、葉が鋭く雑食性のイワナはヘビをも食ってしまうというからこれを見て納得ウィンク





<参考コースタイム>
8/14  テン場4:00~4:50四郎作沢の頭~5:10蝙蝠岳5:15~7:30北荒川岳分岐~8:15塩見岳・東峰                  8:25~8:40西峰~9:50塩見小屋9:55~10:00塩見新道分岐(昼食30分)~11:50本谷山~                   12:35三伏山~12:50三伏峠小屋12:55~13:05お花畑巡回(パトロール・植生調査)13:20~               13:40三伏小屋跡~三伏沢~河岸段丘17:40(幕営)

3日目、今日もいい天気だ 夕べの心地よい酔いにたいして疲れもない
早々に身支度をして、いよいよ三伏沢の下降にはいる。下り始めは、平凡な沢歩きだったが、途中から高巻きあり、沢をジャブジャブ歩いたかと思うと、




左岸の東池の沢の出会いは、大きく広い土砂が押し出しており、完全に伏流していて水がなくなる。





しばらく下った所で再び水流が復活                    さらに左岸からの北俣沢を左に見送れば右岸より                                                                           小西俣が出合う~ここまで休みなしで来たので小休止          




すぐ先は、中電の取水堰堤、慣合(なれあい)である。
以前、この慣合から南に延びる尾根、通称、悪沢岳の北尾根(又は小西尾根)または、小西俣を遡上し、支流の魚無沢を経て悪沢岳へのプランを立てたが、計画倒れに終わってしまい、今日に至っている。いつの日にか、トライしてみたいものだウィンク




小西俣をジャボジャボ渡って、、この桟橋へ取り
付く、、 





ここで、いったん西俣の河原へ降りて、、




慣合・堰堤を振りかえる~




その後、慣合まで来ている右岸沿いのかっての林道を歩く~
今では、お役御免となった林道は、土砂が堆積したり、崩落していたりで荒れるにまかせるままだった
その都度、林道から降りたり、上がったりで苦労させられる
新蛇抜沢、蛇抜沢、悪沢を横切り、右岸から左岸に架かる橋を渡って先を急ぐ~




行く先に、2日前に見た中電の管理塔が林の上に白く見えてきた




荒れた林道歩きにうんざり~




向かいにマンノー沢出合を見るころに
やっと、中電の発電所が現れてその施設を右に見ながら下ってきた~ヤレヤレ




ここまで、来れば二軒小屋までは近い               吊り橋を渡り、、



再度、吊り橋を渡って、、




やっと整地された林道に出た久しぶりの感触にほっとする




三人とも元気に二軒小屋へ戻ってきた




M田さん、M本さん、お疲れさまでした。大いに楽しみながらも、ハードな山行だったけれど
忘れられない良い思い出を残せました





今回の山行後、右膝に水が溜まり、整形外科で3回、注射器で抜いてもらった
オーバーワークだったかなウィンク
<参考コースタイム>
8/15 三伏沢テン場~三伏沢~11:00東池ノ沢出合~中俣~北俣沢出合~14:25慣合(取水堰堤)14:40                         ~ 西俣~16:10悪沢出合の上(西俣右岸から左岸に渡る橋あり)~17:00中電発電所~17:30二軒          
   小屋

     2.5万図  塩見岳 赤石岳





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Last updated  Sep 6, 2026 04:52:07 PM
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