水を得た魚
受話器を置いたとたん、私はすぐさまペンを執った。
不思議な事に、文章は何かに導かれるようにスラスラと進んでいく。
言葉が頭に浮かんでは、ひたすら書き写す作業の繰り返し。
とにかく書いた。これ迄の想いを洩らすことのないように。
曲として詩を書くのは初めての事だった。
それでもサビにあたる部分は、もう何年も前から決められていたかのように
考えなしにペンが進む。
もしあの会話の中で、作詞を断られていたら、生涯思い浮かぶ事の
できない言葉だったに違いない。
そう、賽は投げられたのだ。
ビギナーズラック?
電話から2日後、初めて曲を意識した詩が完成した。
タイトルは「 火 種 」そんなに苦労はしなかった。
でもこの作品が以後の私を苦しめる事になる。
なぜなら、火種を超える作品がどうしても書けない。
次回、私の初作詞をお披露目しよう。
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あとがき 羊が空を飛べる日 2009/04/10 コメント(4)
あとがき 少年と呼ばれた木 2009/04/05 コメント(3)
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