Mar 1, 2004
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建築家は画家や陶芸家のような芸術家と同様

かなり奇抜なデザインの建物も存在しますし、住空間として相応しい
かどうかという、とても個々の色眼鏡で評価されやすいという
側面も抱えています。

※住空間として相応しいかどうかという評価は専門家以外の方が
 評価した場合、非常に客観性を欠くことが多いのです。
 みな自分自身の願望や経験にも基づく主観的な評価をしてしまいます
 客観的に判断するための材料を持っていないためです。

 もちろん客観的、常識的、一般的にという前置きを付け加えて述べるなら
 専門家と呼ばれる人の意見も参考程度採用できますが、
 住空間として相応しいかどうかを判断できるのはそこに住む人以外
 にはないと言っても間違いではないでしょう。


そのために、建築家は話を聞いていない、とか
建築家はデザインを追及しているから、言うことを聞いてくれない
という表面的な認識をもたれている方も少なくないでしょう。

実際にそういった建築家と名乗る方がいて、被害を被った方が存在
するのも事実ですので、このような評価はやむをえないかもしれま
せんが。


ありません。しかし唯一芸術品とは確実に一線を画す要素があります。

それは、建築はクライアントの利益を与えなくてはいけない。
利益を追求しなくてはいけないという側面を持ちます。

なんの役割も持たない、ただの箱では多額の投資を必要とする
建築の場合、その使命を果たすことはできません。


もったものでなくてはいけないのです。

単に芸術性を追い求めていてはこの利益を提供することはできません。
日本○○会賞とか芸術○賞といった、栄誉ある賞をとっても
投資をしたクライアントにとっては何の役にも立たないのです。

住まいであれば、クライアントの生活を左右する大きな役割
を担います。間取りが原因で離婚したり、家庭内暴力が起きた
可能性さえ噂されるような事実も否定できません。
※間取りやインテリアが心理的な影響を及ぼすことは
 かなり知られていると思います。

また、商業施設であれば建物という器は施設内での売上げに貢献する
義務があります。

クライアントの利益抜きでは考えられないのです。
(この場合の利益とは経済的利益の他に安らぎだったり、地域の活性化
であったり、社会的な認知度を上げる等々を指します)

建築はクライアントの利益を最も重要視しなくてはいけないのです。

~つづく








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Last updated  Mar 4, 2004 11:32:11 AM
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