AD/Marketing-BIZな日々 by T.Suzuki

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2009/09/25
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カテゴリ: 広告の話
昨日(9/24)の日経、朝日、読売、毎日、ゲンダイで30段(見開き2ページ)フルカラーで掲載された宝島の企業広告。

0909_宝島_安野モヨコ(c)宝島社

※宝島社の企業広告紹介サイトでの拡大版は こちら


女性誌として発行部数のNo.1に、ということがその広告の背景なんですが、まず目を引いたのは安野モヨコさんのイラスト。
その昔、岡崎京子さんのアシスタントもしていた安野さん、『働きマン』『さくらん』などでも有名ですが、1年半ほど前に体調不良から連載休止をしていたので、かなりのお久しぶりの登場。

※今回の広告に関する 毎日新聞の記事はこちら


インパクトもあってすごいなあ、と思わせるイラストだったのですが、それよりも気になったのは、そのコピーでした。(c)宝島社、です。


*******
女性だけ、


この国の新しい女性たちは、可憐に、屈強に、理屈抜きに前へ歩く。
この国の女性たち。別の言い方で「女の子」、あるいは「女子」、あるいは「ガールズ」。
彼女たちのファッションは、もう男性を意識しない。
彼女たちは、もう男性を見ない。もう、自分を含めた女性しか見ない。
彼女たちのファッションは、もう欧米などに憧れない。
それどころか海外が、自分たちに驚きはじめている、でもそのことすら気にもかけない。
彼女たちはもう、「年齢を捨てなさい」などという言葉など持っていない。
そんなこととっくに思っている。いや、もうとっくに実現している。
このままいくと、女性と男性は、どんどん別の「種(しゅ)」に分かれていくのではないか。
いつか、女性は男性など必要とせずに、自分たちの子孫を増やしはじめるのではないか。
彼女たちは新しい種として、これからますます闊歩し、飛躍し、謳歌していく。

それとも、指をくわえたまま、どこにも行かないのだろうか。
世界で、ある意味、もっとも平和で、もっとも進化した、この不思議な国で。

発行部数No.1へ。宝島の女性誌
*******


宝島の企業広告、って時代時代でとても刺激的なものを出していて、私が個人的に好きだったのは、2002年夏の 『国会議事堂は、解体。』 『ことし、子供をつくろう。』 とかでした。

でも、今日のこの企業広告、ちょっと時代を追認している感じで、なおかつ男性目線でのコピーで。

もちろん、最近の新聞広告としては素晴らしい出来なんですが、ちょっと不思議なコンサバ感があって、スゴーい、という第一印象と、コピーを読み込んだときの納得感を持ちつつも新しい驚きや気づきを与えるものでなかったのが、宝島、というより今の社会を(ある意味)表しているのかも、とも思った次第でした。

ちなみに今回の広告、アートディレクターは『風とバラッド』の石井原さん、コピー&クリエイティブディレクターは前田知巳さんです





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Last updated  2009/09/25 10:58:34 PM
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siz@ Re:東洋人と西洋人の心理の違い by 世界まる見え特捜部(08/27) 私は完全日本人なんですが、全部西洋人に…
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TA-KU @ Re:あらあら(09/13) ほしさん、コメントありがとうございます…
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