Road to an Agriconsul

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2008年08月30日
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カテゴリ: 農業一般



 そういう関係から、農文協の編集者の方々ともお知り合いになり、その縁で今年4月には同社の雑誌である「うかたま」の取材を新島でしてもらう機会をえて、新島の食文化、特に磯ものについての特集を組んでいただいた。通常地元の情報を完成度の高い形で外へ発信しようとするとそれなりに資金も必要となるが、今回のように取材に来ていただき、それもプロの方々の手を経て、全国に伝えていただいたのは、新島や式根島にとっても実にありがたい。

 ところで農業関係の雑誌を出している出版社や組織というのは全国にもいくつもあるのだが、それぞれ出版されてくる雑誌を見比べると各々の農業のとらえかたに違いがあってなかなか面白い。

 この農文協という出版社にも「現代農業」という月刊誌があって、毎月350ページを越す雑誌を世に送り出してくる。当然写真や図もあるのだが、かなり文章も多いので、これを隅から隅まで読もうとすると、「もうおなか一杯」という気分になってしまったりする。

 そんなわけで毎月すべてを読むことはできないが、とにかくこの雑誌の「主張」というところはとりあえず読むようにしている。そこを読むと雑誌の構成上、その号の特徴やこの出版社の考え方や何を伝えたいのかわかってくるからである。

 そしてその「主張」を読んでは自分なりに色々考えてみたりするのだが、先日その社の方と雑談する機会があったときに、前から聞きたいことを聞いてみた。
 それは「農業への株式会社の参入について農文協としてはどのようにとらえているのだろうか?」という内容だった。

 世の中では以前アパレル会社が農業に参入しようと試みたり、またワタミフーズの農場経営が話題になったりしている。しかし農文協の出版物からはそういうことを積極的にとりあげている様子はなかったので、そのあたりがどうしてだろうかとわたしは興味を持っていた。

 そしてその雑談を通してわたしなりに理解したところは「農文協の農業のとらえ方は、農業というのが単なる営利目的だけの価値ではなく、その地域の人々のくらしや文化・教育、環境保全など多種多様に価値を広げている産業としてとらえているのではないか」とのことだった。

 確かに自分身の回りをみまわしてみると、農業についている人たちも決して農業経営だけをしているのではなく、地域の様々な活動に(地域の防災活動や行事に参加したり、冠婚葬祭や互いのくらしを助け合ったり、また共に農環境や地域環境を保全に加わるなど)かかわっている。
 これは別に農業に限ったことではないが、ここでの農業は地域の様々な価値と結びつきながら地域を守っている産業なのだな~と感じるのである。

 そういう点からすると、大きな資本をもって外部からその地域へ参入してくる企業というのは、そういう形で地域へ関わる続けること、特に僻地や離島、中間山地など条件不利地域では難しいかもしれないな・・・と思えるのである。

 ただ最近は「限界集落」という表現が目に付くように、集落の機能を維持できなくなってきているところもどんどん生まれてきている。そしてますます東京へ人口が流れ、また地方でも中核都市へ人が集まっているようである。

 そのように考えると、「農耕」という人類史の中で約1万年前にはじまったといわれている「農」の営みは、とても古くて、しかし常に新しい課題を提供してくれるものでもあるように感じる。
 今後も「農」をキーワードに、機会があることに大いに語らい、考えたいと思う。

うかたま
<新島と式根島がとり上げられた『うかたま6月号』)





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最終更新日  2008年08月30日 19時40分21秒
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