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あらすじ:美大生のみるめ(松山ケンイチ)は、学校に新しく講師としてやってきたユリ(永作博美)と恋に落ちる。同級生のえんちゃん(蒼井優)は、そんなみるめを見ていて面白くない。ある日、ユリの家を訪ねたみるめは、猪熊さん(あがた森魚)に迎えられる。猪熊さんはユリの夫だった。えんちゃんは、落ち込むみるめを見てますますイライラをつのらせるが・・・。
オフィシャルサイト: 人のセックスを笑うな
原作読んだことないんですけど、なんかぴったりのキャスティングだなーって思いました。アラフォーの星、不老女優の永作博美に、 「今一番押し倒したい男」 松山ケンイチ、どんぐり顔の蒼井優。なんだかとっても透明感のある人たちじゃないですか?
永作が、もうヤバイわけですよ。少女のようなルックスで、下着は木綿のタンクトップ(無印か?私も愛用してますけど・・・)なのに中身は大人で、松ケンを手玉に取る過程が淡々と描写されているわけです。
少女のようなのに39歳だから、 「だって、触ってみたかったんだもん」「いいか悪いかやってみないとわからないよ?」 とかサラリと言うわけです・・・可愛い顔してババンバン!!(我ながら古い)なわけですよ。そんで、いたいけな松ケンは永作に骨抜きにされてしまうわけで・・・。
でも、全然生々しくないですよ!冬だし、自転車二人乗りでこぐし、マッチでつける古いストーブ出てくるし、えんちゃんのバイトしている映画館は、邦画の渋い名画座だしで文科系の香りもするわけです・・・。
しかし、芸術が間にあるとこうも口説きやすいのか!と膝を打つ私。「モデルになってよ」の一言でパンツまで脱がすことができるんですから・・・もちろん芸術のために脱ぐわけだから、いやらしいなんて思っている方が変!なわけで・・・。 でもパンツ下げることで確実にハードルも何段か下げられるわけで・・・。 ってか永作は確信犯だな!くそ!いいな~。
しかし、みんな演技が超ナチュラル。もともとナチュラル派の役者さんばかりだと思うのですが、永作と松ケンがビニールのベッドをふくらましているところなんか、カップルのいちゃいちゃを覗き見しているような、不思議な感覚になりました。
あと、日本映画にしてはキスの チュバッ!、チュバッ! って音がよく聞こえて、ここもナチュラルだった・・・。不思議と洋画のキスシーンはどんなに激しくても、スクリーンを直視できるのに、日本映画だと、とっても恥ずかしくてモジモジしてしまうのはなんでなんでしょう・・・。そこらへんも含めてすごくナチュラルでした。監督は 「犬猫」 を撮った方なんですねー。しかし、ラストはちょっと唐突な終わり方でびっくりしました。
余談:映画の中で、永作さんが持っているタバコ入れのポーチ、実は私も持っています!これ、4~5年前の雑誌Springの付録だったんですよ。マルタン・マルジェラからSpring編集部に宛てた封筒がそのままプリントされているんです。付録にしては、本当になかなかお洒落なデザインで、私はiPodを入れとして愛用しています。

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