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アイドルの坂道、今回は急な上り坂の途中で、必死でがんばっている「のん」(本名:能年玲奈)さんについて、紹介します。
のんさんは、大ヒットしたNHKの連続ドラマ小説「あまちゃん」の主役でした。本来なら、大ブレークして一流女優として、テレビにでまくりになるはずでした。
しかし、大ブレークのその中で、事務所と演技指導をしていた滝沢文子さんが対立し、滝沢さんについたのんは干されてしまいました。
全国放送のテレビ出演ができなくなったばかりか、自分の本名である能年玲奈という名前さえ、使うことを禁じられ、現在は「のん」という名前で、映画やCM、雑誌やラジオ、声優などの活動をしています。
まさに、「急こう配の上りの坂道にいて必死にがんばっているアイドル」がのんさんです。

<のん(本名 能年玲奈)さん>
のんさんは、1993年7月13日に兵庫県南西部の姫路市の北隣の神河町で生まれました。
2006年ニコラモデルオーデションでグランプリを獲得し、2013年には、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の主演女優に選ばれました。
ドラマは、岩手県久慈市の高校生アキが、アマ(女性潜水士)の潜水クラブで活動し、やがて東京で歌手を目指す話で、社会現象を起こすほど高視聴率を記録し、ドラマの中の「じぇじぇじぇ」という東北の方言は、新語・流行豪大賞のグランプリに選ばれました。
また、2013年の大みそかの「NHK紅白歌合戦」では、紅白PR大使に就任し、企画ステージに出演しました。のんさんの将来は、前途洋々と思われました。
しかし、事務所に無断で滝沢文子さんと個人事務所を設立したため、出演のオファーは、元の所属事務所に断られ、最後には本名の「能年玲奈」を使うことさえ禁止されました。
テレビの全国放送には出演できなくなった状態で、10年近くたった今も芸能活動を続けています。
その後ののんさんの活躍を紹介します。
2014年公開の主演映画「ホットロード」では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しましたが、全国ネットのテレビに出られず、能年玲奈の名前も使えない状態では、ラジオやローカル放送、地域イベントなどで細々と活動するしかありませんでした。
そのような中で、片渕須直監督からの熱烈なオファーで、広島の原爆投下を描いた「この世界の片隅に」というアニメの主人公・すずさんの声に選ばれました。
このアニメは、最初、2016年11月の公開開始の時には、63館で封切られましたが、次第に全国でロングランで拡大公開されるようになり、2019年10月には484館で上映され、累計動員数は
210万人、興行収入は27億円を突破しました。
2017年には日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞し、世界60ヶ国以上で上映され、のんさんの「あまちゃん」以来の代表作になりました。
小説 映画 さかなのこ [ 有沢 ゆう希 ]
2022年現在も、のんさんが全国放送のテレビに出られない状態は変わりませんが、NHKローカルの「瀬戸内芸術祭」に出演したり、舞台やCM、ラジオやナレーション、そしてユーチューバーなどの出演で活躍の場を広げています。
まさに、逆境に負けない「さかみちに立つアイドル」として、日本中が「じぇじぇじぇ」と驚くような活躍でのんさんにカンバックしてほしいものです。