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クリント・イーストウッチ-

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2007.11.02
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カテゴリ: 仏の心
以前、私は大阪の中央市場の中卸で事務を執っていた事がある。

その時から、私は、物を粗末に扱う日本人の姿にうんざりしていたものである。

田舎生まれの、田舎育ちの私にとって、農作物の生産現場は子供心に大変な労働を伴う場所でしかなかった。

元々は、かなりの農家だった私の家も、既に戦前には、農家を継ぐ志を持つ者がいなくなったために、私の育った家は、祖母が細々と耕す畑位しか無かったため、農業の本当の厳しさは知らずに生きてきたのであるが、それでも、祖母が丹精込めて作った畑の作物が収穫出来るまでの苦労といったら、工場で物を作るのとは訳が違うというのを実感させられたものである。

そんな、手間隙と時間的、環境的リスクを経て出来た作物を、唯、扱うだけの人間は、それらの有り難さを感ずる事無く、粗末に扱って、その先の消費者と来たら、冷蔵庫に山ほど買い込んで、その殆どをゴミにして廃棄するといった具合で、良く、冗談で、冷蔵庫の中のゴミが増えれば、増える程、八百屋は儲かるものだ、などと言っていたものである。

私は、10年ばかり前に、モンゴルにトレッキングツアーに行った事があるのだが、その時初めて、彼の地には野菜というものが、殆ど存在しないという事を知り、1週間の旅の間中、野菜の無い生活がどんなものかと言う事を思い知らされたのである。

それ程、日本人にとって、野菜、いや農産物とは貴重な物であり、農産物無くして、日本人の食生活は成り立たないと言っても過言では無いと思っている。

石油関連製品の高騰で、農産物関連の物までが値上がりし、消費者物価も何処まであがって行くのか不透明な状況が続きそうである。

私は、この時とばかり、農産物価格が上昇する事には大賛成である。



即ち、本来、人間は、食が足りていれば、最低限生きて行くという活動は保障されるのであり、その他の物は、ある意味、贅沢な付け足しのものである。

仮に、人間が、食の原点を見直し、あらゆる社会インフラを見つめ直したした時、本来、かけなければならなかった、インフラ整備に要する資金も、社会保障に要する資金も容易に工面できると言う事である。

皆さんの身の回りの、日本でしか有り得ない物だらけの現状を、一度しっかり検証して頂ければ、如何に必要の無い、いや、生きて行くのに無駄な物ばかりが、と解って頂けるに違いないと思う。

今の日本では、政府と国民が対峙するような、矛盾した状況が続いていますが、本来、政府とは国民のものであり、国民の意思と政府の意思はイコールでなくてはならないものである。

それが、国民が、国を訴えると言うのは、国民が国民を訴えると言う、本末転倒した在り方であり、一日も早く、これを正常に戻さなくてはならないのである。

今の国や政府、官僚機関を肯定して言うならば、国に詭弁を弄されて騙され続ける国民が、必要でない物に、言われるままにお金をかけ続ける限り、社会は正常な機能を回復せず、不満ばかりが増幅し、何れ国民同士が争いを起こすような事態になりかねない状況を引き起こす可能性を秘めているのである。

一度原点に立ち返って、自宅の冷蔵庫を空っぽにしてみる努力をしてみませんか・・・!!!
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Last updated  2007.11.02 17:41:28
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