人生復刻版

被災跡地に小さいレンギョウが咲いた。

植えた覚えはないし、

その場所は元は家屋の下だから、

どうしてそれがあるのか分からない。

被災跡地と言っても、

うちの場合は３．１１じゃなく１．１７で１７年前の被災だ。

復興は、

うちの場合にはまだできてはいないことでもある。

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今日本人は３．１１以降、

だれもがみんな人生最大の試練を共有して生きている。

地震と津波の破壊だけでなく、

原発の恐ろしい正体がむき出しになったからだ。

いつのまにか依存してしまっていた巨悪の存在を

許してしまっていたのも国民だから

運命的に共有している。

再稼動は、

止める能力のある人は政権にはいないし、

前政権はもちろん責任者そのものだし、

結局はするのだろう。

仮に、しなくても、

止まっている原発もみんな恐るべき手に負えない代物なのだから、

みんな人生観を刷新するしかない。

僕が生まれたときには存在しなかった。

いつのまにかそれを許した世代だ。

だからただただ恥じている。