わかっているのに正さないのは 重罪,
なんのことか判らないけど、
ラジオから聞こえてきた。
分かっているのに、
というところに凄みがある。
13の子が自殺してしまうのは
いじめた加害者は重罪だけれど、
そういう状況を正すべき役目の人たちが
「分かっているのに」分かっていないふりをしたら、
それは法律の網から逃れることも可能になってしまう。
困難なことは避けて、
増税と再稼動でしのごうとする指導者もまた、
分かっているのに分からないふりをする卑怯な人のひとりだ。
その昔、
官僚や議員の利権が財政危機の温床になったのに、
原子力発電は地震や廃棄は人類には手に負えないのに、
分かっているのにいっぱいわざとらしい言葉で固めて
分かっていないフリを合法化した。
権力さえあれば、
なんでもできてしまうことを野田氏は知っていて、
野党と組んでしまっているから、
もうどうしようもない。
16万人もの人々が住んでいたところを追い出されるような
平和な日本では起こりえないような惨事を起こしながら、
でもだれひとりとして逮捕もされないし
空虚なやりとりに政治の時間を空費するばかりだ。
分かっているのに分かっていないフリ出来るのは
それでもすむ社会だからだろう。
分かっているのに何も出来ないぼくらが
そういう社会にしてしまっているのかな。
失意は深く澱んでゆく。
