
神戸の雑貨店でこれを見たとき、
持って帰るしかないなあと思った。
そのとき、
もう増やすのやめようと立ち去ったら、
これは今どうなっているのだろうか。
この亀の明かりにとっての
それは分岐点だった。
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イチロー選手はメジャーに入って最初の日、
3打席目までヒットは出なかった。
3打席目なんか三振だった。
クールなイチローもものすごいプレッシャーだったはずだ。
相手チームの投手はエースだっったから、
四面楚歌の状況だった。
ところが、
アメリカ式野球では、
エースでも100球越えたら交代するのが普通なので、
投手が交代した4打席目に初めてイチローになった。
彼はあとで振り返っている。
もしあのとき日本のようにエースが完投したら、
自分は5打席ノーヒットで、
その後のメジャー生活はなかったかもしれない、と。
それほどに、
アメリカのメジャーにはものすごく大勢のすごい選手が
裾野に広がっているからだそうだ。
人は皆、
人生でなんども分岐点がある。
その結果が今だから、
分岐点での別な道は
永遠に分からない。