

秋のクライマックスはここが圧巻なのだ。
ここは、
最初見つけた時とても感動した。
マイシークレットスポットだった。
というのは、
当時は有料老人ホームの館長で、
職場まで30分ほど歩くことが多かった。
きっかけは顧客であるご入居者のひとりが
歩いておられるのをバスから見たことだった。
その方は少し難しいほうのお客様だったのだけど、
後日、おみかけしましたと言うと、
毎日ウォーキングしているのでというお話だった。
それに軽い感動を覚えて、
バスじゃなく歩くことにしたのだった。
そのおかげで、
このシークレットスポットを見つけたのだ。
もちろん、
知る人は知っている場所だったし、
わざわざ訪れる人が年々増えていった。
この場所を知ってから16~7年経つけど、
その間二度死線を越えそうになった。
だから、
秋になると見たくなるのは、
また見れたというかすかな喜びと、
今年も見ておきたいという感傷的な気持ちが重なるのだ。
妻も気に入ったようだし、
娘も気に入ったらしいので、
娘の子供が小さい時にも連れて行ったけど、
子供は上のほうは見ないで下ばかり見ていた。
今年はもうTWO BOYSだし上の子はどうかなと思ったけど、
ふたりともはしゃいで凶暴化してはいたけど
紅葉には関心がなかったようだ。
そうだな。
紅葉は未来しかないような世代には響かないようだ。
紅葉は
どこかセンチメンタルなものなんだな。
帰って駅に降りたら、
5歳になったばかりの子が、
「ながたびだったなあ、」と言った。