
朝から晩まで、
ずっと雨が降り続いている。
平地では雪にならない気温だったから平穏といえば平穏な一日だった。
テニスができていた頃は
こういう日は「詰まらないなあ」という気分が終日続いたのだった。
テニスをしないことに慣れてしまうと、
むしろ雨の効用に目を向け、
雨だからこれをしておこうということにもなる。
真冬の間、屋内に避難させておこうと思った鉢植えのための
懸案の作業ができた。
人間、諦めるのももまた、いいことなのかもしれない。
それに今日は、
暮れからお互いの予定がマッチしなかったことが
今日になって出来たのだった。
子育ても介護も
仕事も、もうひとつの仕事も
もちろん主婦としての家事も
全部こなしているyukiさんが
間隙をぬって来てくれて、
暮れの予定が追いついたのだった。
僕が持っているだけになっている灯りコレクションの中で
使いたいと言ってくれたふたつを渡せたし、
彼女がトールペイントした可愛い木箱の壊れた部分を
復元させてもらうことになった。
日本もすでに直して使う時代になっているけど、
愛着のあるものを修復させてもらえるなんて嬉しい。
雨の日は
地道な事柄が進むのかもしれない。
