
フランスのオランド大統領が、
新しい女性との逢瀬をパパラッチにヤられて、
それまでの事実婚を解消ししたことが
世界中に知られてしまったということで、
フランス人の70数パーセントは
だけどそれと大統領ととしての評価は別という意識だという。
僕がフランス人なら、
いや日本人でも、
この場合は僕にしては珍しくその多数派だろう。
特に要職にある者なら、
それはそれで透明にして、
心身自由になっておいて使命に集中するほうがいい。
フランス人は保守的なのかどうかよく分からないところがあるけど、
あのような問題は、
プライバシーの問題であって、
倫理問題としてはまた別であるのだという。
人はそれぞれが自由であるべきで、
あなたが自由にしていい代わりに、
僕のことは構わないでくれ、
僕の自由を侵すな、
ということなのだろう。
これも僕は共感する。
いずれにせよ、
プライバシーを重視するからこそ、
大統領のプライバシーにも
シンパシーがあるということのようだ。
僕はたまたま事実婚の経験はないのだけど、
よく考えると、
法的結婚と事実婚の間にはグレーゾーンがある。
グレーゾーンは
法的結婚でも事実婚でも、
同時に重なることがあり、
オランドさんは大統領だったために
グレーゾーンにも踏み込んじゃって
事実婚のほうは解消に追い込まれたという感じもする。
そういう意味では、
フランスでも社会がプライバシーを守ってくれるわけでもないし、
フランス社会も十分に寛容というわけでもなかったわけだ。
大統領は記者に聞かれて答えたそうだ。
人生には誰も試練があるでしょう、と。
個人の試練が社会の興味をそそるなんて、
と思うけれど、
それぞ
ザ・人間だね。