
妻が自分の妹と長い電話をしたあと、
しばらくしてふと、
妹は私が圧迫感がある、というけど、
あるかなと言った。
・・・・・・・
僕は無言だった。
前にも同じこと言ってたし。
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そんなの仮に思ったとしても、
僕ならぜったい言わないな。
そうも言えないし、
ナンセンス、
とも言えない。
無言しかない。
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人がそう言えばそうなんだし、
そんなの人に寄る、
人間関係に寄る。
実の妹なら特にありそうな関係だ。
かといって僕が黙ったままなのは、
なにかそれで言うとしばしば起こる現象は、
こっちに飛び火するからだ。
あらぬ方向に飛び火し始めるのは、
なんども経験して懲りている。
そう無言の理由を話せばまたそれが火種になるから、
選択肢は無言しかなくなるのだ。
無言も火種になるけれど、
黙秘権はやはりまだ有効な選択だと思う。
でもね、
妻の名誉のため言うけど、
妻は正しいし、
責任感が高く、
僕の人生も結局はI owe youなのだ。
大概の男はそうだろう。
着地点はそうなっている。
おそらく、
地球中どこの男もそうじゃないだろうか。