人生復刻版

Feb 11, 2014
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近所のその土地は、

子供の頃は空き地だった。

その近くに住んでいた英国系イラン人、

ーそういうふうに聞いていたー

の中に病気療養中のような人がいて、

パジャマ姿でよくその空き地に佇んでいたことが

当時中3の卒業後の残像だ。

なぜ覚えているかというと、

そこの家族に少年もいて、

外国人が珍しい時代だったから僕は友達になりたかったからだ。

そのパジャマ姿の人は望郷の想いをもって佇んでいると

僕には映っていた。

イギリスがまだイランを支配していた頃の

石油会社の人たちだった。

その空き地は長い間空き地だったけれど、

いつしか大きなお屋敷になった。

有名企業のオーナーだったけれど、

平屋で塀に囲まれた広大な家だった。

塀からは冬には紅梅が咲いてよく似合っていた。

その決して古びているとは見えないお屋敷が

2年ほど前に取り壊されて、

梅の木も移送されていった。

半世紀を経てまた空き地になった。

それが4分割されて販売され、

50数坪づつなのだけど、

僕にお金があれば買いたいと思う場所がすぐに売れた。

そこに今は3階建ての***ホームが建築中だ。

その配置はこうだ。

20140211-2.jpg

真っ先に売れて今建設中なのは1だ。

南側だし、

南側の道路の手前は水路になっている。

角地だし、ベストロケーション。

でもね、

こんなところに3階建てを先に建てたら、

2は売れるかな。

なんだかひどい話だなと僕は思っている。

妻はここを買うという夢を見たらしい。

僕は先に建っている家が不意に無くなった夢を見た。

妻には資金があるのだろう(笑)。

というか、

妻には気の毒な人の身になる心が強いから

自ら不利なことを被ろうとしたのかもしれない。

僕の場合、

そんなことしていいのかという気持ちがあったから、

せめて夢の中で白紙に戻ったのだろう。

原発もこうなってほしい。






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Last updated  Feb 11, 2014 07:59:35 PM
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