不思議なことは僕も好きなのに、
この不思議だけは
なんともやりきれない。
なぜこんな悪政に騙されて平気なのかということだ。
最近ふと気が付いてきたことは、
自分はもう人生の終盤にいて、
高度を下げていく一方なのだけど、
それは人生の大半のときのようには忙しくなく、
仕事も恋も夢中ではなく、
だから
世の中や人間について今までよりも見えやすくなってきたからなのだ。
今頃になってから、
なんということだろう。
研究不正や
偽作曲家のような
個人が世の中を動かしてしまうようなのは
分かってみればなるほどそうなのかで済むけれど、
巨悪は巨悪と名付けるのにふさわしいような
やはり実力を備えている。
それを解明、解剖して決着をつけることは
一市民だけでなく
各種の実力組織でも不可能なのだ。
人生の終盤で
日本人と日本の暗転が起こるとは思わなかった。
いくところまでいく。
そこでなにかが起こる時まで。
3分の2の国民が正気に戻り始める時まで。