人生復刻版

Jul 22, 2014
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人は苦手なことが結構ある。
先日、子供たちに
どういうことができたら大人?
という調査をしたらという番組をちら見していたら、
1位 人を助けてあげることができる
2位 人を叱ることができる
とうのがあって、
その次に
3.苦手なことができる、
というのがあった。
子供の視点らしくて微笑ましかった。
でも僕は、
やっと七十代になってしまってから、
苦手なことをするようになった。
できるようになったとは、
言いきれないけれど、
やっと大人になってきたのかもしれない。
男が歳をとって、
昔はこうだった、
自分はこんなことをしてきた、
と繰り返したりするのは、
それはそれで無理もないとは思う。
でも、
そういう老人には僕はなりたくなかった。 
だから、
敢えて苦手なことをするようになった。
理系文系という分け方はどうかとも思うけれど、
理系の人は具体的なモノを対象に開発や生産をしてきたが、
文系の者は
おもに言葉や行動で仕事してきた。
それも生産ではあるけれど、
自分には自負があっても、
他者から見てどう評価されるかは
実は様々なものだ。
衣食住のためのモノを作るのは
いわばハードで、
作るための周辺の活動は
いわばソフトとするなら、
ハード主体な仕事と
ソフト主体の仕事とがあって、
人間界の分業の生態系が成立している。
ソフトの周辺には、
政治のようなものもあり、
グラデーションのように虚業が広がっている。
僕もまた、
虚業の分け前ももらいながら、
人生を人並みに過ごしてきたことになる。
自負することや
誇りに思うことや
恵まれていたなという感慨もあるけれど、
 自分がいなくなっても
世の中なにも不自由しないこともまた事実だ。
その程度なこと
だったのだ。
もちろん、
参加者ひとりひとりには
生きがいも生きた手ごたえもそれぞれあったのだし、
僕も例外ではない。
肩書もなにも必要のないことばかりするようになった。
得意じゃないことばかりするようになった。
苦手なことだから、
やはり苦手だなと思ってばかりだけれど、
昔の名前で出ていますではなくてよかった。
苦手を克服していけるかどうかは、
極めて疑問があるのは、
自分がいちばんわかる。
でも、
どこか自由なのだ。
自由ほどいいものはない。





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Last updated  Jul 22, 2014 08:02:47 PM
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