人生復刻版

Sep 3, 2014
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20140903.jpg
12年前と言えば、
まだこれがライフワークと思っていた。
英国カートンヘルスケア社の椅子で、
このモデルは今言うユニバーサルデザインだった。
椅子のことを当時いろいろ調べたが、
全体にひとりよがりなデザイン偏重だった。
椅子は眺めるものではなく座るものだ。 
椅子は座るものではあるけれど、
過ごすものでもある。
良い椅子に座っていると
同じ時間でも時間の質がちがう、
というのが僕のこだわりだった。 
この椅子は体が弱った人のために設計されているが、
働き盛りのオフタイムにも
良質の時間を提供する。
このメーカーは日本で見本市に出展しても、
名刺ばかり溜まって商談は進まなかった。
ある偶然の成りゆきがあって、 
僕が紹介と販売活動のメインアイテムにしたのだった。
椅子文化の歴史は浅いし、
住環境もちがうけれど、
それにしても共感してくれる人は少なかった。
椅子 はだいたい高いものだけど、
高いだけでなく大きいということがあった。
大きさは大小2種あるのだけど、
惚れてる僕からしたら、
不思議と言うしかなかった。 
普通の日本人のお金の使い方から見たら、
一生ものだし安いと思うのだ。
これも僕のフェードアウトとともにある。
最後の1台の在庫が
大阪南港ATCにあるのだけど。。。。
7年前、
脳出血で入院して10日ほどメールを見なかったとき、
思わぬところから 引き合いがきていて慌てた。
このモデルではなく、
非常に特殊な難病の人のために設計されたモデルの引き合いだった。
結局1台別途輸入した。
他社の輸入品のコンテナの空きスペースを借りたので、
僕が実際にそのモデルの現物を見たのは、
他社の輸入倉庫から 東京に転送するための
乗せ替えの作業の数十分だけだった。 
そういえば、
今僕のアクティビティであるlapdesk.jpのきっかけとなった
英国製のラップデスクは、
最初ザ・リージェントを輸入する時のコンテナの隙間に2ダースだけ入れたのだった。 
そのラップデスクを置いてくれた素敵な輸入雑貨店も、
とてもよかったのだけど、
5年ほど前にクローズした。
オーナー女性は結婚したからだ。
ハンドメードを始めた頃で、
彼女の目に合格するれべルにいなれば置いてもらうつもりだった。
思えばモノにまつわる人間関係も いろいろ生まれ、
いろいろ流れてゆくものだ。





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Last updated  Sep 3, 2014 08:37:12 PM
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