22で社会人になり、
50で転職し、
57で自営に転じたのだったけど、
後悔はなにもない。
後悔はないけど、感想は多々ある。
やはり、
組織人と自営との違いは大きい。
僕の場合はいわばセミリタイアからの自営だけど、
最初からの自営とか
自営への転職なら
やはり自営は大したものだと思う。
大きな組織にいるときは、
自営のことはやはりよく見えていなかった。
組織人をやめて自営の人たちと同じ目線に立ち始めたとき、
自営の立場どうしならではの通じるものがあるからか、
ある種の温かみを感じた。
でも、振り返ってみると、
自営業界はサクセスストーリーがある一方で、
ブレ幅の大きい世界だった。
組織人時代のように吸収力の懐が深いわけではなかった。
栄枯盛衰というやつだ。
道義的にどうかと思う事業者もあったし、
事業が破たんするものは当然身近にもあって、
その影響を被ったことも何度かあった。
そういう意味では、
個別には後悔もある。
なぜ事前に分からなかったのかという後悔だ。
そうかといって、
組織人時代を思い起こせば、
大組織のブレ幅の安定したなかでも、
不祥事はあったから、
人間は時として弱く、狂うものだなと思う。