経済政策は政府の仕事ではない、
というのが僕の考えだ。
経済政策は経済人に任せるのがいいし、
経済が良くなるのは経済人の功績だし、
経済が良くならないのは、
それも経済人の責任だからだ。
経済の数値が政府の功績だだなんて、
ほんとうにおかしい。
政府の仕事は、
国民の生活をよく吟味しながら、
その中で生起する問題に取り組むことだ。
経済人が人生かけて切磋琢磨している果実を、
政府が自分の成果のように話すのは、
相手にしてはならない。
あまりにも愚民的な傲慢さだ。
今、経済数値でいいこともよくないことも混じっている。
アベノミクスのようなイカサマ的な手口は
相手にしたくもないけれど、
野党の人は
やはりもっと国民にアベノミクスのインチキさを
分かるように話してほしい。
僕は流通業界に居た。
リタイアしてから何年もの間、
昔なら想像しないような消費の鈍さが続いた。
デフレにしても消費セクターの低迷にしても、
無限には続かない。
経済だから循環の波がある。
民主党でも自公党でも、
結果は大して変わらないはずだというのが
僕の見方だ。
だから、
野党も的外れだと思うのだ。
卑近なことだけど、
僕が管理を任されている小さなマンションは、
古いし、
オートロックなどできない構造だし、
家賃が安い。
でも、
数年前までは、
空き室が出ると、
埋めるのにかなり時間がかかった。
半年以上かかったことがある。
でもここ数年、
ぜんぜん定着している。
今たまたまインターネットマンション化を検討しているけれど、
それで家主に新規の費用増をもたらすことは
実はかなり悩んでも居る。
日本中で10%以上が空き家である現実の中では、
堅実でつつましい人々が住んでいる。
手段的自衛権の前に、
賢明な国民たちは、
わざとらしい饒舌男に騙されてるふりしながらも、
生活防衛を自覚しているのだと思う。
日本は、成熟社会に向けて、
経済成長神話からも、
原発神話からも、
集団自衛神話からも卒業しながら、
先進国のあるべき姿に国を導ける為政者をこそ
待望している。