東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2008.11.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「サマリヤの女性(2)」

                      ヨハネの福音書、4章1~42節

 主は、ひとりのサマリヤの女性を救いに導くためにガリラヤへ行
かれる途中、サマリヤの町に来られました(5節)。しかし主がサ
マリヤの町に来られたのは、別な目的がありました。

一、不思議に思った弟子たち(27節)

 イエスがサマリヤの女性と話をされたのは、弟子たちが「食物を
買いに、町へ出かけていた」間のことでした(8節)。その間、イ
エスはサマリヤの女性を救いに導くだけでなく、これから先、「人
間をとる漁師」(マタイ四章19節)になる弟子たちに伝道の心構え
を話すことをも考えておられました。

 食物を買いに町へ出かけていた弟子たちが帰って来た時、彼らは
「イエスが女の人と話しておられるのを不思議に思」いました(27
節)。弟子たちは、サマリヤの女性のように、非常に驚いて、イエ
スに注目しました。イエスは、このような弟子たちに、大切なこと
を教えようとされたのです。

二、弟子たちの知らない食物(31~34節)

 食物を買って来た弟子たちは、イエスに、「先生。召し上がって
ください」とお願いしました(31節)。しかし、イエスは、彼らに、
「わたしには、あなたがたの知らない食物があります」と言われま
した(32節)。

 B・F・バックストンは、「弟子たちは、サマリヤの町へ行って、
わずかな食物を携えて来ましたが、この女性は町へ行って、多くの
サマリヤ人をキリストのもとに連れて来たのです」と味わい深い言
葉を述べています。

 イエスは、弟子たちが携えて来た食物をたくみに用いて、人々を
救いに導くことによって神の「みこころを行ない、そのみわざを成
し遂げる」という霊的な食物のことを教えられました(34節)。そ
して、このイエスの食物は、また弟子たちの食物でもあるのです。

三、蒔く者と刈る者との喜び(35~38節)

 イエスは、サマリヤの女性の証言によって、多くのサマリヤ人た
ちがご自分のもとに来るのをご覧になって(30節)、刈り入れるば
かりになっている(すなわち救いが近い)と言われました(35節)。

 このように刈る者(人を救いに導く者)は、報いを受けて、救わ
れた人々を集めていますが、それは蒔く者(人に神の言葉を語る者)
とともに喜ぶためです(36節)。

 こういうわけで、ひとりが種を蒔き(神の言葉を語り)、ほかの
者が刈り取る(救いに導く)という諺が本当であることがわかりま
す(37節)。

 弟子たち以前の人たちが種を蒔いて(神の言葉を語って)労苦し
たものを弟子たちが刈り取る(救いに導く)ために、イエスは弟子
たちを遣わされたのです(38節)。

 このようにイエスは、弟子たちに伝道の心構えを教えられました。
以上述べたことが35~38節の意味ですが、この個所から伝道(種蒔
きと刈り入れ)について、次のような四つのことを学ぶことができ
ます。

 1.先に多くの人たちが、種を蒔いて(神の言葉を語って)くれ
たので、今は刈り入れる(救いに導く)ばかりになっていることが
あります。
 2.実を刈り入れる(人々を救いに導く)ことは、刈る者だけの
喜びではなく、種を蒔いた人の喜びでもあります。
 3.先の人が種を蒔き、後の人が刈り取るのですが、両者は同じ
人の場合もありますが、違う人の場合もあります。
 4.先の人が蒔いた種を後の人が刈り取る時(すなわち両者が違
う人の場合)は、自分ひとりだけの働きではないことを謙虚に認め
なければなりません。

拙著「キリストの生涯の学び」28「サマリヤの女性(2)」より転載





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Last updated  2008.11.05 00:51:00
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