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2017/11/05
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カテゴリ: BLACKLIGHT
「ですが、士気を上げないと勝てるものも勝てなくなるのでは?」
「まぁそれは、あの方がだめなら、俺が代わりにやるだけだ」
ついに敵が攻め寄せてくる。シュッツァは指揮官として声を張り上げる。
「敵は山脈越えで疲労もあるだろう。しばらく耐え忍べば敵の勢いはすぐになくなる。
 我々の意地を見せつけよう!これで勝った暁には、褒美が用意されてるぞ!」
緒戦は思惑通りに流れていく。だがそれは、敵側にとっても当てはまっていた。
「ずいぶんと弓矢を放っているように見えたが、その割には死傷者が少ないな」
前線を指揮していた副将は「まさか木の枝を放り投げてくるとは思いませんでしたよ」
「ほう、それなら様子見などせず、一気に押しつぶした方がよいかもしれんな」

「まぁ、そう急ぐな。まずは、左右から注意を引いて・・・」

翌日、両軍から聞こえる言葉は同じだった。「できるだけ敵を引き付けてくれ」
シュッツァの思い描く作戦は敵が昨日撒いた木の枝をまたぎ始めたところで火を放ち、
混乱させたところを狙って打ち倒していく、というものだ。
敵が前進して罠に近づいてくる。一秒一秒狙いを定めていく。「放て」
しかし、またぎ始めたところで左右に方向転換して攻めてくる。
「敵が割れた!こちらも二手に分かれる」
慌ただしく動きが変わる中で、正面に転がる木の枝が静かに燃え広がっていく。
戦況は少しずつ優位に傾いているように見える。
「よし。残りの敵が来る前に一気に叩くぞ」
目の前の敵を追い払うことに神経を集中させる。

「頃合いだな。木の枝を蹴散らせば恐れることはない。進軍っ」
木の枝はすぐにバラバラになり、火の勢いは一気になくなる。
正面の異変に気付いたときにはすでに敵は目前に迫りつつあった。
「まずい、これが狙いだったのか。半分ずつ正面に回してくれ」
3方向から攻め込まれ、形勢は不利へと反転する。

残っている木の枝で登ってくる敵を突き刺したり、手当たり次第に石を投げつけたり、
とにもかくにもがむしゃらになって事に当たった。その甲斐もあって何とか今日を乗り切った。
「向こうの被害も相当出たはずだ。しばらくは動かないだろう」
そう言うと、シュッツァは床にへたり込む。
「少しでも休むよう指示してくれ」言い終えるころには天井を仰いでいた。





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Last updated  2017/11/05 12:01:01 AM
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