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2008.04.13
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カテゴリ: 武蔵野東学園関連



[楽しい食事]-はじめに


食事は子どもたちにとって楽しみの一つであり、大好きなものを食べているときの子どもたちの姿をみていると、こちらも思わずほほえんでしまうことがあるほどです。

 食事は本来、体の発達を促進し、活動のエネルギーを補給するための行為ですが、家族とともに食事を楽しむことによって育まれる人間関係など、子どもの心身の発達に大きく影響を及ぼすものと言えます。

 ところが、自閉症の子どもの場合、「特定のものしか食べない」といった偏食の問題や、「食事中に立ち歩いてしまう」などのマナー上の問題、また「スプーンをうまく使えない」といったスキルの問題などをかかえていることが多く、食事の時間にがトレーニングに終始してしまっていることもあります。

 もちろん、正しい食事の習慣を早い時期に身に付けさせることは、大切なことなのですが、余りにも食事指導ばかりだと食事が楽しくないものとなり、かえって多くの問題を引き起こしたりすることもあります。
 食事の際には、家族で食卓を囲み、食事やその雰囲気を味わうことを、常に念頭においておきましょう。


◇楽しく食事をしましょう

食事を考える上で最も大切にしたいことは、「楽しく食事をする」ということです。家族と共に食事や食卓の雰囲気を楽しむことを大切にし、トレーニングばかりの食事を避けるように心掛けましょう。その為には、マナーや偏食、スキルといった課題の全てを一度に指導するのではなく、どれか一つにポイントを決めて指導するなどの配慮が必要です。また、子どもによっては、BGM をかけるなど楽しい雰囲気作りを心掛けてもよいでしょう。






食事は、一日の生活の一部であり、一日の生活のあらゆる活動と互いに影響し合っています。例えば、しっかりと目覚めていなければ、食欲が湧きませんので、食事のために睡眠を整えられる必要が出てきます。また、睡眠のために適度な運動を取り入れたならば、それが食欲を増すきっかけにもなったりします。このように、食事と言っても一日の生活のあらゆる活動と密接に関わっている訳ですから、食事だけを切り離して考えることはできません。食事に関して「子どもの生活全体から考える」というトータルな視点を常に意識しておきましょう。具体的に、「一日の生活スケジュール」や「子どもの発達レベル」、また「食事量」などは考慮に入れておきましょう。


◇発達や障害特性に応じた援助を行いましょう


指先の巧妙性が十分に発達していない子どもに、いきなりおはしの指導を行ってもうまくいく訳はありませんし、感覚の過敏な子に、きらいなものばかりを与えても効果がうすいのは言うまでもありません。時折、「みんながやっているから」といった思いで課題が設定されることがありますが、子どもの発達や障害特性を十分に理解した上で課題を設定しなければ、適切な指導を行うことは難しいと言えます。


この子どもの発達や特性を十分に把握することが、食事指導の大切なポイントになります。現在までの、「食事スキル」「食事マナー」「偏食」の状況を把握する際に、「指先の巧緻性」や「感覚の過敏さ」などの発達レベルと障害特性は、十分に考慮に入れておきましょう。


また、その他にも、病気や疲労などの体調面や日常生活での対人関係なども把握しておくと良いでしょう。


★ポイント


食事を子どもの生活の中の一部として、位置付け、発達に応じた援助を行いましょう。また、食事は一家団らんの場でもありますから、楽しい雰囲気を心掛けましょう。


星では次に…


「スプーンを使うには」

「おはしを使うには」

「食事中に立ち歩いてしまうときには」

「『いただきます』が待てないときには」

「人の食事を取ってしまうときには」

「決まったものしか食べないときには」

「食べ過ぎてしまうときには」



…と、細かく分けて紹介をしていきます。











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Last updated  2008.04.14 05:37:13
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