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2015.08.12
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カテゴリ: 自閉症関連

 バヌアツで笑顔学び 寺子屋開設へ 浜松



◆心の居場所に 大谷さん夫婦


南太平洋の小さな島国「バヌアツ共和国」に赴任していた

元国際協力機構(JICA)シニアボランティアの

大谷一雄さん(64)と妻の香苗さん(58)=浜松市中区中島=が来春、

自宅を一部開放し、子どもたちの心の居場所となるような寺子屋を開く。


互いに支え合って生きる大切さを

現地で学んだ二人は新しい試みに向け、準備を進めている。


 寺子屋の名は「ピキニニスクール」で、

ピキニニはバヌアツの現地語ビシュラマ語で「子ども」を意味する。


一雄さんは教員資格を持っていて、

学校の授業が苦手な子どもらを対象に英語や算数、

国語の勉強の手助けをしたり、

外国人の子ども向けに日本語の読み書きを教えたりする。


 大谷さん夫婦は二〇一二年十二月~一五年一月の約二年間、

JICA隊員としてバヌアツで

知的障害や自閉症の子らの教育支援を担った。


首都ポートビラの障害児施設などで、

日本から持ち込んだ絵本をビシュラマ語に訳して読み聞かせたり、

おはじきを使って簡単な足し算を教えたりした。


 「バヌアツの人の心の温かさや豊かさに私たちの方が教えられるばかりだった」

と振り返る。


バヌアツには、

障害の有無に関係なく子どもを地域で育てようとする風土があり、

困っている人がいれば損得抜きで手を差し伸べる優しさがあった。


 二人は

「日本にもかつてあった当たり前の風景かも。

バヌアツで学んだことを日本でも実践したい」

と寺子屋開塾を思い至った。


 自宅の間取りを変えるなどの準備するとともに、

書籍「ナバンガ(巨木)ピキニニ(子ども)」の普及に取り組んでいる。


ナバンガピキニニは日本の昔話に相当する民話集だ。


二人は「浜松の子どもたちにもバヌアツを知ってもらいたい」

と浜松市内の図書館に寄贈するなどしている。


 大谷さん夫婦は

「子どもたちには、

バヌアツの人たちのように

笑顔が絶えない大人に成長してもらいたい。

私たちもバヌアツから学んだことを

一生忘れずに生きていく」

と話している。

 <バヌアツ> オーストラリアの東側にある大小83からなる島国。

約1万2000平方キロメートル(新潟県面積に相当)

の国土に25万人が暮らす。

世界保健機関の2012年統計によると、

国民1人あたりの年間所得は43万円で

世界108位(日本は363万円で同17位)。

06年に環境団体「地球の友」などが

「国民の9割が自給自足の生活を送り、

幸せの価値観が共有されている」

などとして「地球上で最も幸せな国」に選んだ。

【中日新聞  http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150812/CK2015081202000036.html





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思いはあってもなかなか実現できない夢が、

しっかりと経験を踏みながら、

思いがあれば必ず実現するという一つの幸せの形となり、

素晴らしいですね。 🌠





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Last updated  2015.08.27 04:44:47
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